112年ぶりのメダルは誰の手に?最終ラウンド開始/リオ男子ゴルフ
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/11〜08/14 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル・リオデジャネイロ)
金メダル王手のローズ「重要な一日だった」 追うステンソンら
オリンピック男子ゴルフ競技は、土曜の3日目に2イーグルを含む「65」をマークしたジャスティン・ローズが1打差の単独首位で最終ラウンドを迎える。
木曜の初日に五輪史上初のホールインワンを記録して歴史に名を刻んだ英国代表のローズ。日曜の午後、彼はゴルフ競技で112年振りとなる金メダル獲得を目指すことになった。
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1打後方には通算11アンダーで世界5位のヘンリック・ステンソンが追っている。
3位には通算9アンダーでマーカス・フレイザーがつけており、更に3打後方にはエミリアーノ・グリージョ、ステンソンのチームメイトのデビッド・ロングマース、そしてバッバ・ワトソンがつけている。
ステンソンは今季の「全英オープン」で、見事「63」をマークしてフィル・ミケルソンに競り勝ち、トゥルーンでクラレットジャグを掲げることになった。
「今日は重要な一日だったと思う」とローズ。
「昨日のラウンドが終わった時点では多くの選手が優勝争いに加わっていたけれど、今日は(選手たちのスコアが)離れる一日なると思っていたし、(自分は)少なくとも勢いは保って、明日無理をしなくてもいい位置につけようと思っていた」。
「この大会は僕ら全員にとって、とても特別で、いつもとは全く異なるものになっているし、金、銀、銅が狙える位置にいるかどうかが重要で、それ以外はあまり意味がないからね」。
「明日へ向け、結局は僕が通算12アンダー、ヘンリックが通算11アンダー、そしてマーカスが通算9アンダーで、その後方は通算6アンダーという展開になったね」。
「このちょっとした分離が、上位3人に入ることを面白くしたし、僕は明日へ向けこの位置につけたかったんだよ」。
2日目首位のフレイザーから4打差で3日目をスタートしたローズは、バーディ、ボギーのスタートを切ると、続く3ホールで2つのイーグルを奪い、瞬く間にリーダーボードを駆け上がった。
短いパー4の3番で2打目をカップインしたローズは、フレイザーがバンカーに捕まった4番でボギーを叩いたのを尻目に、2オンに成功したパー5の5番で5メートルのイーグルパットをねじ込んで単独首位に立った。
2日目に18メートルと32メートルのパットを決めたステンソンは、この日もパットが好調で、5番では9メートルのイーグルパットを決めるも、4番と8番ではボギーを叩き、首位から2打差で後半へ折り返した。
スウェーデンのステンソンはパー5の10番でバーディを奪ってフレイザーに並ぶも、12番ではローズがグリーンの外から11メートルのパットをねじ込んで再びその差を2ストロークに広げた。
フレイザーは13番で7メートルのバーディパットを沈めて、この日初バーディを奪い、ローズがバンカーに捕まった14番でパーセーブに失敗したため、通算10アンダーで二人が首位の座を分け合うことに。
その後、ステンソンも同じホールで6メートルのバーディパットを沈めて、束の間、首位は三つ巴となったが、フレイザーがローズと同じバンカーに捕まり、14番をボギーとしたことにより、「ライダーカップ」のチームメイトであるステンソンとローズの二人が首位で並ぶ展開となった。
ローズは15番で2打目を2メートルに寄せてバーディを奪い、一歩抜け出すも、ステンソンも同ホールでバーディを奪って応戦。これに対し、ローズは16番で再びピン側に寄せてまたしても一歩抜け出すことに成功した。
リングマースは出だしでボギーを叩くも、10番、13番、14番、そして最終ホールでバーディを奪い、3日目を「68」でラウンド。アルゼンチンのグリージョも同スコアで3日目を回った。
米国のワトソンは出だしの5ホールで4バーディを奪うすばらしいスタートを切るも、その後は2バーディ、2ボギーとして「67」をマークした。
通算5アンダーのグループには、スペインのラファ・カブレラベロー、フランスのグレゴリー・ボーディ、アイルランドのパドレイグ・ハリントン、そしてフィンランドのミッコ・イロネンがつけている。
この日は、南アフリカのジャコ・バンジルが五輪の歴史に名を刻んだ。彼は173ヤードの8番を7番アイアンの一振で今週2つ目、そして今季ヨーロピアンツアーでは30個目となるホールインワンを達成したのである。