リッチー・ラムゼイ 「ハッサンIIトロフィー」優勝アラカルト
2019年 ハッサンIIトロフィー
期間:04/25〜04/28 場所:ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)
「ハッサンIIトロフィー」で知っておくべき5つのこと
2019/04/24 09:48
今週の欧州ツアーは、「レース・トゥ・ドバイ」に組み込まれて10回目の開催を迎える「ハッサンIIトロフィー」。同大会について知っておくべき5つの事柄は次の通りだ。
1コース・2ツアー
今週、ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラムでは、欧州女子ツアーと欧州ツアー両方の大会が開催され、男子選手はレッドコース、女子選手はその近隣のブルーコースをプレーする。男女の選手たちは皆、同じ練習レンジと練習グリーンを使用し、プレーヤーズラウンジも共用する。
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アレクサンダー・レビとスウェーデンのジェニー・ハグランドは、ともにモロッコでタイトル防衛を目指すことになる。
前人未到の複数回優勝
「ハッサンIIトロフィー」は2010年から欧州ツアースケジュールの一部となっているが、以来これまで同大会を複数回優勝した選手はいない。過去、いずれも国籍の異なる次の9人が大会制覇を果たしている。
2018年レビ(フランス)、2017年エドアルド・モリナリ(イタリア)、2016年ワン・ジョンフン(韓国)、2015年リッチー・ラムゼイ(スコットランド)、2014年アレハンドロ・カニサレス(スペイン)、2013年マルセル・シーム(ドイツ)、2012年マイケル・ホーイ(北アイルランド)、2011年デービッド・ホーシー(イングランド)、2010年リース・デービース(ウェールズ)
今週は9人の優勝経験者のうち、ディフェンディングチャンピオンのレビを含む8人が出場。昨年はフランスのレビがアルバロ・キロスに1打差をつけて欧州ツアー5勝目を飾ったが、果たしてレビはタイトルを防衛して、この大会初の複数回優勝者となることができるのか?
王室御用達
「ハッサンIIトロフィー」の大会ホストは王族のムーレイ・ラシード王子であり、大会名は1929年から1999年にかけてモロッコで王位についたラシード王子の父、ハッサン2世にちなんでいる。
当地で「ハッサンIIトロフィー」が開催されるのは今年で5年連続となり、通算6回目となる。コースはモロッコの首都ラバト近郊に位置し、熱心なゴルファーであり、ゴルフに特化したスポーツ複合施設を造成したいと願った王のハッサン2世の委託で造られた。
豊かな歴史
「ハッサンIIトロフィー」が欧州ツアーに組み込まれたのは9年前のことだが、大会自体は1971年に第1回が開催されており、モロッコで最も長期間にわたり開催されているスポーツイベントとなっている。
第1回大会は1969年の「全米オープン」王者、オービル・ムーディが制覇しており、これまで彼を含め9人のメジャー王者がこの大会を制している。ビリー・キャスパー(1973年、1975年)、リー・トレビノ(1977年)、ビジェイ・シン(1991年)、ペイン・スチュワート(1992年、1993年)、ニック・プライス(1995年)、デビッド・トムズ(1999年)、パドレイグ・ハリントン(2007年)、そしてアーニー・エルス(2008年)がその他の8人。
プレーオフ決着
「ハッサンIIトロフィー」が欧州ツアーの大会として開催された過去9回中、3回はプレーオフで優勝者が決定しており、その中での直近は2017年大会となっている。
2017年では、モリナリがプレーオフ1ホール目をパーとしてポール・ダンを破り、感動的な復活優勝を遂げた。その前年には、プレーオフで連続バーディを奪ったワン・ジョンフンがナチョ・エルビラを退け、20歳244日で大会最年少優勝を遂げた。当時のワンの記録は、韓国人選手における欧州ツアー史上2番目の年少優勝となった。
2011年は、プレーオフ2ホール目でバーディを奪ったホーシーが、デービースとジャコ・バンザイルを下して優勝した。ホーシーはその2年後にも「ハッサンIIトロフィー」で2位に入ったほか、2014年も8位とトップ10入りを果たしている。ホーシーは今週のフィールドにも名を連ねており、間違いなく注目選手の一人である。