【進藤キャディ解説】恐怖の3段グリーン オーガスタ9番は攻めすぎ注意
初心者に贈るゴルファーの決まり文句と本音ガイド
2019/04/07 17:00
「1打1打に集中」から「練習レンジで何かをつかんだ」まで、ゴルフは決まり文句に事欠かない。ヨーロピアンツアー公式サイトでは今回、そのような耳慣れた言葉と、選手たちが実際に思っていることを比較し、まとめてみた。
「1打1打に集中する」
この言葉を聞く状況:ゴルファーが先のことについて聞かれたとき
本音:余りに先のことについて考えてしまうと、俺は破綻しちゃうんだ
「良いゴルフができているので、あとは2ラウンド良いスコアを並べるだけ」
この言葉を聞く状況:その選手が36ホール終了時点で首位に立っているとき
本音:あと2ラウンド続けて70切りできたら奇跡だよ。もうここで試合を終わりにできないかな?
「このゴルフコースは自分に合っている」
この言葉を聞く状況:ラウンド後のインタビュー
本音:今週どうして自分の調子が良いのか皆目見当もつかない
「これまでやって来たことを継続する」
この言葉を聞く状況:インタビューの99パーセント
本音:俺は自分のスイングコーチが操作するロボットになろうとしているのさ
「練習レンジで何かをつかんだ」
この言葉を聞く状況:8戦連続予選落ちしていた選手が「65」をマークしたとき
本音:たった今起きたことは奇跡なので、俺は幸運のコインを見つけたに違いない
「同組の選手が良いプレーをすると、自分のプレーも良くなるので助かる」
この言葉を聞く状況:注目の組に入った3人全員がベストのゴルフをしたとき
本音:絶好調だった2人に置いてけぼりを食らわなくてホッとしたよ
「パットは良い感じで打てているので、あとは入り始めるのを待つだけ」
この言葉を聞く状況:「68」をマークした選手が不満たらたらと話すとき
本音:パッティングが余りにひどくて、実際のところホールが見えない
「今日は風が強かった」
この言葉を聞く状況:スコットランド、またはアイルランドにおけるほぼ全てのラウンド後
本音:ボールがどこへ行くのかまるで分からない。既にハッピー・ギルモア(邦題「俺は飛ばし屋プロゴルファー・ギル」)の完コピをしでかす用意だってあるくらいだ
「ここのファンは世界で最もゴルフを良く知っている人たち」
この言葉を聞く状況:ゴルファーが地元ファンの前でプレーするときはいつでも
本音:これは1年に1回だけある、両親、伴侶、子どもたち、叔母と叔父たち、遠縁の子どもたち、そして近所の肉屋なんかが全員そろって俺のプレーを見に来る大会なんだ
「とにかく楽しんでラウンドしようと思う」
この言葉を聞く状況:その選手がキャリアで初めて首位で最終日を迎えるとき
本音:キャディも自分も、明日自分は間違いなく勝てないと分かっているんだ
「木曜に優勝を決めることはできないが、負けを決めることはできる」
この言葉を聞く状況:その選手の第1ラウンドがボロボロだったとき
本音:何だって俺に話かけるんだ。もうフライトだって変更したし、荷造りも済んだので、明晩9時には自宅の玄関に着いているよ
時として、どんな質問でも選手を脅かす
「ボクはリーダーボードを見ないたちなんで」
この言葉を聞く状況:第3ラウンドを終えて首位に立った選手が「日曜は後ろを振り返りながらプレーするか」と問われたとき
本音:リーダーボードから目が離せないよ。なんだったら、歩きながらヨーロピアンツアーのスコアアプリだって更新し続けちゃうよ。困ったな。助けてくれよ
「今日、我々は良いプレーをした」
この言葉を聞く状況:キャディが聞こえる距離にいるときのラウンド後のインタビュー
本音:よし、ここで“錦の我々”が言えたぞ。でもプレーしたのは自分だった。コースでハードワークをこなしたのは俺一人だったのだけどな
「ここでのプレーは10年振りだけど、楽しめている」
この言葉を聞く状況:選手がクリスマスプレゼントに費やした金額に満たない賞金のため、なぜ世界を半周してまで大会に出場したのか問われたとき
本音:俺はのどから手が出るほど勝ちが欲しいんだ。勝利であれば、どこであれ、どんなものであれ構わない
「世界中やそれ以外の場所で、この素晴らしいゲームを発展させたいので、ボクはここへ来たんだ」
この言葉を聞く状況:2085年開催の第1回「月オープン」でのオープニング記者会見の席で
本音:それなりの賞金であればどこででもプレーするのさ