セルヒオ・ガルシアが3連覇 自身のホスト大会を制す
2018年 ネッドバンクゴルフチャレンジ hosted by ゲーリー・プレーヤー
期間:11/08〜11/11 場所:ゲーリー・プレーヤーCC(南アフリカ)
南アフリカで注目の3人
今週は南アフリカ・サンシティのリゾートで、シーズン最後から2番目の大会となる「ネッドバンクゴルフチャレンジ」が開催される。
非常に重要な意味を持つ「レース・トゥ・ドバイ」のポイントとシーズン最終戦「DPワールドツアー選手権」の出場権がかかったこの大会で注目すべき選手として、我々のデータの達人は次の3人を選出した。
本命:セルヒオ・ガルシア
セルヒオ・ガルシアは好調のままシーズン最後の2戦を迎える。1カ月の間に、彼は「ポルトガルマスターズ」で7位タイに入ると、「ライダーカップ」で欧州代表の勝利に貢献し、大会ホストを務めた「アンダルシアバルデラママスターズ」でタイトル防衛を果たした。
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2017年の「マスターズ」王者は、ヨーロピアンツアー15勝を挙げた本来の実力を取り戻しつつあるだけでなく、今週は2014年の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で通算18アンダーをマークしたコースへと凱旋する。38歳のガルシアはこのコースでの12ラウンドで平均スコア「69.25」をマークしており、これは今大会のフィールド中、ベストの平均スコアとなっている。
全長7831ヤードのゲーリー・プレーヤーCCは、2018年シーズンのヨーロピアンツアーで最長のコースであり、これまではアイアンショットの精度の高い選手に有利なコースとなってきた。実際、過去2年の大会王者であるブランデン・グレースとアレックス・ノレンは、フェアウェイキープ率でトップ35入りしていないながら、パーオン率でトップ2に入って優勝につなげている。
これは、ヨーロピアンツアーのストローク・ゲインドでグリーンを狙ったショットのスタッツで現在25位にランクインしている、名アイアンプレーヤーであるセルヒオにも当てはまることである。直近の7ラウンド中6ラウンドで70切りしているガルシアが、日曜の午後に優勝争いをしていても決して驚きではない。
対抗:ブランデン・グレース
地元の有力選手にしてディフェンディングチャンピオンでもあるブランデン・グレースを、今週の優勝候補から外すのは難しいことである。彼は「ネッドバンクゴルフチャレンジ」では、ここ3回の出場で4位、3位、そして優勝を記録している。南アフリカ出身の30歳はこのコースでの直近の12ラウンドで通算26アンダーを
マークしており、ゲーリー・プレーヤーCCとの相性の良さに疑いの余地はない。
昨年グレースは「66」をマークして優勝した最終日に、全18ホールでパーオンに成功しており、この木曜日はその素晴らしい記憶とともにティアップする。ヨーロピアンツアー8勝のグレースは、2017年大会ではこのコースで重要な意味を持つアイアンショットで冴えを見せ、このカテゴリーのストローク・ゲインドでフィールドに対し13.5ストロークの差をつけた。
今季は昨季ほどの成果を上げていないとはいえ、彼は直近のメジャー3大会全てでトップ30入りしており、更に今季の「ロレックスシリーズ」初戦にあたる「BMW PGA選手権」では5位タイに入っている。
地元ファンによる情熱的な声援を背に受けるグレースは、シーズン最終盤の巻き返しを期して今大会に臨むことになる。
穴:ダニー・ウィレット
ダニー・ウィレットが得意とする大会に帰ってくる。2014年の大会王者による「ネッドバンクゴルフチャレンジ」直近の3大会でのワースト記録は2016年の11位となっている。イングランドのウィレットは4年前に優勝した際、週末の2日間を13アンダーでラウンドし、3日目と4日目だけでフィールドに対し17.8打の差をつけた。
また、ヨーロピアンツアー5勝のウィレットは、ここでの12ラウンドで、フィールドに対し2.6ストロークの差をつけている。さらにシェフィールド出身の31歳は、ボギー回避率(1ラウンドあたり1.8)、パー3のスコア、スクランブリング(パーセーブ率75%)の3カテゴリーでトップにつけている。
ウィレットファンがポジティブでいられるもう一つの理由は、彼の今季の成績トップ3がいずれも「ロレックスシリーズ」でのものであるところだ(先週の「トルコ航空オープン」での7位タイ、6月の「イタリアオープン」での8位タイ、そして7月の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」での6位タイ)。大舞台に強いウィレットは、サンシティで再び好成績を挙げることに自信をみなぎらせている。