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2018年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/06〜09/09 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)

“山の神”フィッツパトリックが大会連覇

プレーオフでルーカス・ビェルレガードを下したマシュー・フィッツパトリックが40年振りとなる「オメガヨーロピアンマスターズ」連覇を果たした。

この日、デンマークのビェルレガードに4打差をつけてスタートしたイングランドのフィッツパトリックだったが、ビェルレガードが見事「63」をマークし、通算17アンダーでクラブハウスリーダーとなったことで、フィッツパトリックは18番でバーディが必要な状況へ追い込まれた。

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勝負をプレーオフに持ち込んだ24歳のフィッツパトリックは、18番で行われたプレーオフ1ホール目で2打目をピンそば3.6メートルにつけると、再びバーディを奪い、偉大なる故セ
ベ・バレステロス以来となるクランシュルシエレGCでの連覇を達成した。

最終日はフィッツパトリック、ビェルレガード、ミシェル・ロレンゾベラによる白熱した三つどもえの優勝争いとなったが、フランスのロレンゾベラはウォーターハザードに捕まった最終ホールでボギーをたたいて脱落した。

ロレンゾベラは通算15アンダーの3位で大会を終え、その3打差の4位にはスペインのナチョ・エルビラが入り、さらに1打差の5位にはイングランドのダニエル・ブルックスが続いた。

昨年、この山々に囲まれた地でプレーオフの末にスコット・ヘンドを下したフィッツパトリックはトミー・フリートウッドブルックス・ケプカに続き、今季ツアーでタイトル防衛を果たした3人目の選手となった。

2014年にQスクールからヨーロピアンツアー昇格を果たして以来、毎シーズン優勝を遂げているフィッツパトリックは24歳8日でツアー5勝目を挙げたことで、イングランド人として最年少でツアー5勝目に到達した選手となった。

「今季はこれを目標にしていた。もう1勝挙げることをね。ここで再び勝てたのはとても特別なことであり、5勝目を挙げることができたのは信じられないくらい素晴らしい。この場所は大好きなんだ」

「これまでの勝利の中で、今回が間違いなく最も難しかった。今日は一番のゴルフができなかった。この場所が好きであるにもかかわらず、今日は自分のベストのプレーができなかったんだ。耐えることができたし、終盤に決定的なバーディを奪うことができたのでうれしいね。これは自分の中でベストの大会の一つだ」

「7番の寄せワンがカギだった。僕の一番好きなホールである6番でボギーをたたいていたので、あそこでバーディを奪うことで軌道修正ができたし、僅差につけることができた」

ロレンゾベラが2打目をタップイン圏内につけた1番でバーディを奪ったのに対し、フィッツパトリックはグリーンをオーバーした3番で木々の間からのパーセーブに失敗したため、2人が首位を分け合う展開となった。

1番で10メートルのバーディパットをねじ込んだビェルレガードは、5番で賢明なピッチショットからバーディを奪うと、続く6番では見事なショットからバーディを奪い、首位を三つどもえとした。

その後、27歳のビェルレガードはワンオンに成功したパー4の7番でバーディを奪い、単独首位に浮上。一方、ロレンゾベラは4番でボギーをたたきながらも、続く5番をバーディとしてバウンスバックに成功した。

6番ではロレンゾベラが驚異的なフロップショットからパーセーブに成功したのに対し、フィッツパトリックはフリンジから3パットのボギーを喫し、2打差の首位でスタートしながら、この時点で2打追う状況となった。

7番ではワンオンに成功したロレンゾベラとバンカーからの寄せワンに成功したフィッツパトリックがそろってバーディを奪ったが、ビェルレガードはパー5の9番でバーディを奪って再び先行した。

その9番では、素晴らしいバンカーショットを見せたロレンゾベラとレイアップを選択したフィッツパトリックがともにバーディを奪い、さらに33歳のロレンゾベラは続く10番で4.5メートルのバーディパットを決めて単独首位に抜け出した。

13番で5.4メートルのバーディパットを決めたロレンゾベラは一時的に2打差の首位に立ったが、パー5の14番と15番で続けて2オンに成功したビェルレガードが2連続バーディを奪って再び首位に並んだ。

ロレンゾベラが14番で2打目をグリーン奥のブッシュへ打ち込み、ペナルティドロップと3パットが重なったことで、ビェルレガードが一気に2打差の首位に立つ展開となった。
その後、15番でフィッツパトリックがグリーン手間からの寄せワンでバーディを奪うと、ロレンゾベラはバンカーからの寄せワンでバーディを奪って追い上げ、ビェルレガードは上がり3ホールをパーとしてクラブハウスリーダーとなった。

最終ホールではロレンゾベラが2打目を池に落として勝利の可能性を断ったのに対し、フィッツパトリックは2打目を1.8メートルに寄せてビッグフィニッシュへとつなげた。
「ポルトガルマスターズ」王者のビェルレガードにとっては、これで3戦連続のトップ10入りとなり、初優勝を目指したロレンゾベラにとっては、これが今季3度目のトップ10となった。

13番から3連続バーディを奪ったエルビラは「66」をマークし、17番でダブルボギーをたたいたブルックスは「69」で4日目をラウンドした。

通算10アンダーの6位タイには日本の谷原秀人と中国の呉阿順が入り、その1打差の8位タイにはダレン・フィチャートシャール・シュワルツェルの南アフリカ人コンビ、米国のダグ・ギーム、タイのパチャラ・コンワットマイが入った。

この日、192ヤードの13番ではフランスのアドリアン・サディアが7番アイアン一振りでホールアウトし、今週2つ目、今季ツアー32個目となるホールインワンを達成した。

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