ジャンボ尾崎が陥ったスランプ/ゴルフ昔ばなし
2018年 メイバンク選手権
期間:02/01〜02/04 場所:サウジャナG&CC(マレーシア)
「ザ・コブラ」攻略へ、注目すべき3人
今週のヨーロピアンツアーは第3回「メイバンク選手権」のため、今年初めて東洋へと舵を切る。サウジャナG&CC(マレーシア)は、先週の砂漠のコースとは異なる試練を選手たちに与えることは間違いない。「ザ・コブラ」の異名で知られるサウジャナの谷やタイトに並んだ椰子の木立は、フィールド全体にとって正真正銘のチャレンジとなる。
サウジャナで大会が開催されるのは、今回が2回目であり、昨季は通算19アンダーでファブリシオ・サノッティ(パラグアイ)が優勝した。今週の気温は連日30度以上と見られ、マレーシアでは考慮すべき問題がより複雑さを増すことになる。そこで注目すべき3選手をピックアップした。
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本命: ベルント・ヴィースベルガー
ベルント・ヴィースベルガー(オーストリア)にとってマレーシアは第ニの故郷のような場所だ。これまでマレーシアで開催された大会に5回出場し、トップ3を3回記録しているほか、欧州代表の一員として出場した「ユーラシアカップ」を2度制覇。昨年、初めて競技でプレーしたサウジャナで3位に入ったほか、第2ラウンドでは9ホール連続バーディを記録した。2014年と15年の「メイバンクマレーシアオープン」でも2年連続2位と、疑いようのない本命である。
ヴィースベルガーは今月、サウジャナの近隣にあるグレンマリーG&CCで開催された「ユーラシアカップ」で、欧州代表チームに1.5ポイントをもたらした。また、昨季の「深センインターナショナル」を制覇したほか、「WGC HSBCチャンピオンズ」で9位タイ、そして「ボルボ中国オープン」では4位と、アジアの大会で好成績を残している。「オメガドバイデザートクラシック」では4日間通して全てアンダーパーでラウンドした彼は、再びアジアで輝くべく、自信と共にクアラルンプールの地を踏む。
対抗: クリス・ペイズリー
この3週間はクリス・ペイズリー(イングランド)にとって、生涯忘れられない期間となっただろう。昨季の「レース・トゥ・ドバイ」を112位で終えた31歳は、初優勝に加えトップ5入りが2回と、2018年シーズンは目覚ましい活躍をみせている。3週前の「BMW南アフリカオープン」では、地元南アフリカのギャラリーに後押しされたブランデン・グレースに3打差をつけて優勝。デザートスイングでもその良い雰囲気は続き、アブダビとドバイで2週連続トップ5入りを果たしてランキングを駆け上がったのである。
先週、エミレーツGCでの初日に「65」をたたき出したペイズリーは、直近の12ラウンド中10ラウンドで60台をマークしている。直近の3大会の通算スコアは55アンダーと好調の波に乗っており、今週は昨季41位タイに終わった雪辱を果たすべく、マレーシアへと乗り込む。
穴: ホルヘ・カンピージョ
今季は既に4人がツアー初優勝を飾っているだけに、ホルヘ・カンピージョ(スペイン)のような選手にとっては励みとなっていることだろう。別コースながらこの大会では2016年に4位に入っており、灼熱で知られるクアラルンプールの厳しい気候のなかでも競いあえる自信を持っている。また、南アフリカとアブダビで連続してトップ15入りを果たすなど、今季はいいスタートを切っている。
さらに昨季の「ボルボ中国オープン」「UBS香港オープン」で共にトップ10入りするなど、アジアの大会で成果をあげている。今週は結果を残してきた地域での大会とあり、カンピージョがツアー初優勝を狙いにいけるだけの材料はそろった。