ジャスティン・ローズが2週連続勝利 谷原秀人は70位
2017年 ターキッシュエアラインズオープン
期間:11/02〜11/05 場所:レグナムカーヤゴルフ(トルコ)
連勝のローズ 欧州年間ランク2位へ浮上
最終ホールでバーディを奪ったジャスティン・ローズが「トルコ航空オープン」を制して先週に続く2週連続優勝とし、「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを2位へ上げ、1位のトミー・フリートウッドに僅差まで迫った。
ロレックスシリーズは今季の欧州ツアーに最高の見せ場をもたらしてきたが、レグナムカーヤG&SRで開催されたこの大会も劇的な展開となり、ローズと同組のニコラス・コルサーツが通算17アンダーで並んで18番ティに立った。
その最終ホールでは、両者とも2打目を2.4mに乗せると、ローズがバーディパットをねじ込み、「65」をマークして欧州ツアー10勝目。残り2試合となったシーズン最終盤でイングランドの同胞フリートウッドにプレッシャーをかけることに成功した。
この勝利により、「リオ五輪」王者のローズは年間ランクでセルヒオ・ガルシアを抜き、首位とわずか134,839ポイント差の2位につけ、2007年以来となる2度目の欧州ナンバーワンの座を射程に入れた。
通算17アンダーの2位タイにはベルギーのコルサーツと、この日「64」をマークした南アフリカのディラン・フリテッリが入り、その1打後方の4位にはメジャー3勝のパドレイグ・ハリントン、2打後方の5位にはディフェンディングチャンピオンのトービヨン・オルセンが続いた。
この勝利により、五輪男子ゴルフ競技(欧州ツアーの勝利数には加算されない)を制したローズは、2013年の「全米オープン」、そして2度の世界ゴルフ選手権制覇(うち1勝は先週の「WGC HSBCチャンピオンズ」)に加え、ロレックスシリーズのタイトルもコレクションに加えることとなった。
また、ローズはこの優勝により、タイガー・ウッズとロリー・マキロイに続く、世界ゴルフ選手権とその直後の大会で連勝した3人目の選手となった。
2番で4.5mのバーディパットを沈めたローズは、続く3番ではフリンジから3パットするも、パー5の7番でスコアを伸ばすと、9番では2打目をタップイン圏内につける美技でバーディを奪ってハーフターンした。
これにより、首位タイにはローズに加え、フリテッリ、ハリントン、そしてキラデク・アフィバーンラトの4人が並ぶ展開となった。
フリテッリはなんと5番、6番、そして8番でチップインを決めるなど、4番から5連続バーディを奪った。一方のハリントンはバーディ、ボギーのスタートを切るも、6番でチップインバーディを奪うと、9番でも見事なショットからバーディを奪ってスコアを伸ばした。
コルサーツも同じくバーディ、ボギーのスタートを切ると、4番ではモンスター級のロングパットを沈めてバーディを奪い、11番でも4mのバーディパットを決め、一時はコルサーツを含む5人が首位タイで並ぶ混戦となった。
後半はパー5が鍵となり、フリテッリが12番でバーディを奪って抜け出すと、ローズも12番でバーディを奪ってこれに並び、さらにコルサーツも15番でバーディを奪って食い下がった。
ハリントンはティショットを木々へ打ち込み、2打目がウォーターハザードに捕まった10番で、残り60ydの4打目をカップインして、今季一番のパーセーブを披露した。その後の2ホールをボギー、バーディとしたハリントンは、15番で3.6mのイーグルパットを沈め、首位タイに再浮上した。
その後、16番でクロスバンカーからピンそばにつけたコルサーツがバーディを奪い、再び4人が首位を分け合うも、同じく16番で2.4mのバーディパットを入れ返したローズが単独首位に抜け出した。
しかし、コルサーツは17番で3ホール連続となるバーディを奪って再びローズと並び、さらに1組前ではフリテッリが最終ホールで3.6mのバーディパットをねじ込み、ガッツポーズを決める派手な祝福で終盤のドラマを演出した。
デンマークのオルセンは、15番から3連続バーディを奪う終盤のチャージで「66」をマークして上位でフィニッシュ。その1打後方には、この日「71」をマークしたタイのアフィバーンラトと「67」をマークしたイングランドのエディ・ペパレルが続いた。
通算13アンダーの8位タイにはアイルランドのシェーン・ローリー、米国のジュリアン・スリ、そしてパラグアイのファブリシオ・サノッティが入った。