カブレラベローが通算3勝目 「64」からプレーオフ制す
2017年 アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン
期間:07/13〜07/16 場所:ダンドナルドリンクス(スコットランド)
カブレラベローがスコットランドで5年ぶり勝利
ラファ・カブレラベローがロレックスシリーズ第4戦の「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」を制し、ヨーロピアンツアーで5年ぶりの勝利を挙げた。
優勝した2012年の「ドバイデザートクラシック」以降、2位に6度入っていたスペインのカブレラベローは、プレーオフでカラム・シンクィンを下し、ダンドナルドリンクスでツアー3勝目を手にした。
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最終日にコースレコードの「64」をたたき出し、通算13アンダーとしたカブレラベローに対し、シンクィンが最終ホールでボギーを叩いたことにより、勝負はエクストラホールへともつれ込んだ。迎えたプレーオフ1ホール目の18番で、2オンに成功した33歳のカブレラベローがバーディを奪って勝負を決めた。
一歩及ばなかったイングランドのシンクィン、通算10アンダーの3位で大会を終えたフランスのマシューー・パボン、そしてその1打後方の4位タイに入った豪州のアンドリュー・ドットは来週開催の「全英オープン」への出場権を手に入れた。
メジャー3勝のパドレイグ・ハリントン、ニュージーランドのライアン・フォックス、米国のマット・クーチャー、そしてイングランドのアンソニー・ウォールもドットと並ぶ通算8アンダーで大会を終えた。
「めちゃくちゃ嬉しいね。勝ったことはあるし、その後は何度も惜しいところまで行ったけれど、自分の思うようにはならなかった。優勝争いをするたびに、少しずつプレッシャーを感じるようになっていたんだ」とカブレラベロー。
「きょうは人生でベストのゴルフがプレーできたと感じた。プレーオフでは、果敢に攻めたし、それが奏功して良かったよ。また勝てて信じられないくらいうれしい。自分自身、期限切れだと思っていたから」
「プレッシャーのかかる状況を楽しむことができた。そういうのが自分を定義付けてくれると思うんだ」
最終日はドットとシンクィンが通算9アンダーの首位タイでスタートすると、1番で深いラフからの2打目をピンそばにつけてバーディを奪ったドットが、パー3の2番でもピンそば3mに絡める見事なティショットからバーディを奪い、2打差の単独首位に躍り出る展開となった。
カブレラベローは2番、3番、8番、そして9番でバーディを奪って「32」でハーフターンすると、スタートから6連続とパーとしていた24歳のシンクィンが7番でバーディを奪って精彩を取り戻し、続く8番でもタップインバーディを奪い、5番でボギーを叩いたドットを抜いて首位に立った。
12番でバーディを奪ったカブレラベローは首位と1打差とするも、シンクィンが9番で短いバーディパットを沈め、通算12アンダーでハーフターンしたことにより、リードは再び2打差となった。
序盤の勢いが鳴りを潜めていたドットだったが、8番で2.4mのバーディパットを沈めたことにより、優勝争いは三つ巴の様相を呈し始めた。
カブレラベローはパー5の14番できっちりとバーディを奪い、ドットが10番と11番をボギー、バーディとするなか、シンクィンは13番で2打目を、ピンそば60cmにつけてリードを広げることに成功した。
その後、ドットが12番と13番で3パットして後退したのに対し、カブレラベローは17番で2.4mのバーディパットを沈め、首位との差を1ストロークに戻した。
緊張を感じさせない冷静なプレーに徹していたシンクィンは、15番でティショットをピンそば3mにつけてバーディを奪い、再び2打差のリードを築いた。
最終ホールでラッキーなバウンドでウォーターハザードを逃れたカブレラベローは、このホールをバーディとし、シンクィンにプレッシャーをかけると、首位のシンクィンは最終ホールでチップショットを寄せ切れず、パーパットも外して、勝負はプレーオフに持ち越された。
2週間前の「HNAフランスオープン」で予選通過を果たすまで9戦連続で予選落ちを喫していたシンクィンだったが、今週、賞金777,770ドルを稼いだことで、シード権の心配をする必要はなくなった。
「とても良い1週間だった。最終的には2位に入れて良かったけれど、自分で勝利を決めることができたのに、それができなかった」とシンクィン。
3番、5番、8番、そして9番でバーディを奪って「32」でハーフターンしたパボンは、13番でボギーを叩くも、14番でバーディを奪って盛り返すと、17番と18番でもバーディを奪った。
土曜に「79」を叩いたハリントンは、この日「66」で見事バウンスバックを果たし、クーチャーとウォールはそれぞれ「69」、フォックスは「70」、そしてドットは「73」をマークした。
通算7アンダーの9位タイにはイアン・ポールター、ロバート・ロック、リー・スラッテリー、そしてアンディ・サリバンのイングランド勢、デンマークのソレン・ケルドセン、そして米国のリッキー・ファウラーが入った。