谷原秀人は出遅れ96位 ワーリングが首位
2017年 HNAフランスオープン
期間:06/29〜07/02 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
復活のワーリングがパリで首位発進
ケガからの復活を遂げたポール・ワーリングがル・ゴルフナショナルを「64」でラウンドし、初日を終えて2打差の首位に立った。
深刻な肩の怪我に悩まされてきたイングランドのワーリングは、過去2シーズンでヨーロピアンツアーは合計12大会の出場にとどまっていたが、2017年シーズンの出場数はすでにその数を上回っており、「レース・トゥ・ドバイ」では43位につけている。
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彼は「UBS香港オープン」、「ヨハネスブルグオープン」そして「ハッサンIIトロフィー」でトップ10入りしており、パリでも公傷制度を最大限に活かすべく好スタートを切った。
7アンダーで首位発進を遂げた32歳のワーリングの後方には、ベルギーのトーマス・ピータース、そしてともにルーキーのアレクサンダー・ビヨークとネイサン・キムゼイがつけており、賞金総額700万ドルのロレックスシリーズ第2戦は白熱した展開となっている。
4アンダーの5位タイグループには、好調のトミー・フリートウッド、ドイツのフロリアン・フリッシュ、そして米国のピーター・ユーラインがつけている。
3番、6番、そして9番でバーディを奪って「33」でハーフターンしたワーリングは、11番と13番でもバーディを奪うと、14番では2.4mのバーディパットを決め、今大会で初めて6アンダーに達した選手となった。続く15番でもバーディを奪い、3連続バーディとしたワーリングは、バックナインをわずか9パットで回り、後続との差を広げることに成功した。
「見てのとおり完調だよ。フェアウェイを捕らえたのはわずか5回と、ここではやってはいけないことだったけれど、確かバックナインは9パットだったね。パットの転がりは素晴らしかったし、チャンスで決め切ることができたね」とワーリング。
「つねに前進しようと自分自身をプッシュしているんだ。『レース・トゥ・ドバイ』であれ、世界ランキングであれ、どんなランキングでも上昇させようと励んでいる。今年も(この大会は)上質で力強いフィールドとなっているから、たくさん世界ランキングのポイントがつくね。だから、前に進み続けないと行けないんだ」
「ドライバーが良ければさらに良いスコアが出せたけれど、この展開には満足している。また同じようなスコアが出せれば、言うことなしだね」
昨年デビューを飾った「ライダーカップ」で4ポイントを勝ち取って、一躍名を挙げたヨーロピアンツアー3勝のピータースは、2018年にその「ライダーカップ」を開催するコースでパットがよく決まり、好調ぶりを印象づけた。
パー5の3番でバーディを奪ったピータースは、4番と6番でそれぞれ6mと9mのバーディパットをねじ込んだ。その後、ピータースは9番でボギーを叩くも、パットの好調は止まらず、12番と13番でそれぞれ7.5mと6mのバーディパットを決めると、続く14番では短いパットを沈め、3連続バーディとした。
ピータースは348ydのビッグドライブを見せた最終ホールで首位に抜け出すチャンスを迎えるも、このホールではバーディチャンスを逸した。
チャレンジツアーからの昇格を果たしたスウェーデンのビヨークは、今季15大会で予選落ちはわずか3回、そして2度のトップ10を果たすなど、ヨーロピアンツアーで順調なスタートを切っている。
木曜に安定感のお手本のようなプレーを見せたビョークは、2番、3番、6番、そして13番でバーディを奪って上位につけた。
Qスクールで優勝したキムジーは、スタートの10番でボギーを叩くも、11番でバーディを奪って盛り返すと、13番から4連続バーディを奪い、最初の9ホールをわずか10パットで回った。2番でティショットをピンそば1.8mにつけてバーディを奪い首位タイに順位を上げると、5番ではボギーを叩くもパー5の9番ではバーディを奪ってこの日のラウンドを締めくくった。
「アブダビHSBC選手権」を制したフリートウッドは、「WGCメキシコ選手権」で2位、そして「全米オープン」で4位に入るなど、素晴らしい2017年シーズンを送っている。
「BMWインターナショナルオープン」でのトップ10入りを経て、パリにやって来たフリートウッドは、14番、1番、3番、そして8番でバーディを奪い、ノーボギーの「67」をマークした。
10番から出たユーラインも同じくノーボギーのラウンドを完遂し、14番、4番、7番、そして9番でバーディを奪う好スタートを切った。一方、3番でイーグルを奪ったフリッシュは、6番、9番、そして12番でバーディを奪ったのに対し、ボギーは17番での1つに留めた。
3アンダーにはクリストファー・ブロバーグ、ジョージ・クッツェー、リカルド・カールベリ、パブロ・ララサバル、アドリアン・オタエギ、アドリアン・サディア、そしてアンディ・サリバンがつけており、さらに1打差には過去の大会王者であるグレーム・マクドウェルとマルティン・カイマー、そしてマルセル・シームが続いている。