6ホールマッチプレー イングランドやフランスが決勝T進出
2017年 ゴルフシックス
期間:05/06〜05/07 場所:センチュリオンクラブ(イングランド)
イングランドが首位で「ゴルフシックス」のノックアウトステージへ進出
センチュリオンクラブでの「ゴルフシックス」初日は、後半に調子を取り戻した地元のイングランドが勝利でノックアウトステージ進出を決め、ホームのギャラリーを満足させて家路につかせることに成功した。
入場音楽や打ち上げ花火の演出、そしてスリリングな展開のゴルフが大勢のギャラリーを楽しませる中、セントアルバンズで開催された初の試みで、ヨーロピアンツアーは新境地を開いた。
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グループステージの開催された土曜日は、2人1組の16チームが4グループに分かれてグリーンサム方式のリーグ戦を行い、各グループの上位2チームが日曜に開催されるノックアウトステージ進出を決めた。
初戦と第2戦を引き分けたことで、トップシードのアンディ・サリバンとクリス・ウッドは早期敗退の危機にさらされたが、6ホールで5バーディを奪ったオランダ戦を4-0でものにしたことで、グループAの首位通過を決めた。
最終戦でインドを1-0で退けたデンマークも5ポイントとしたが、獲得ホール差でイングランドを下回り、2位通過となった。
グループBは最終戦でスコットランドを3-1で撃破したタイと、敗れたスコットランドが準々決勝進出を決めた。ベルギーは最終戦でスペインを2-1で破ったが、両チームともあえなくグループステージでの敗退となった。
タイは準々決勝で、ウェールズを2-1で下してグループCを2位通過した豪州と対戦することに。一方、スコットランドは、最終戦で米国に1-0で敗れながらも首位通過を果たしたポルトガルと対戦する。
グループDは最終戦で南アフリカを1-0で撃破したフランスが首位通過を果たし、デンマークとの準々決勝へ駒を進め、同じく最終戦を1-0としてスウェーデンを下したイタリアが2位に入り、準々決勝でイングランドと当たることになった。
イングランドはサリバンが長いパットを沈めた1番でバーディを奪って勢いづくと、出だしから3連続バーディとして3-0と優位に立った。5番でもバーディを奪ったイングランドはさらにリードを伸ばし、最終ホールでもバーディを奪うが、オランダのユースト・ラウテンとレイニール・サクストンも最終ホールをバーディとして意地を見せた。
「良い出だしだった。僕らはスタートから行かなければならないのは分かっていたからね」とサリバン。「あの試合は勝たなければならなかった。出だしからの3連続バーディというのは、まさに僕らが必要としていたスタートだったんだ」。
「ホスト国として出場しているので、もちろんホームの声援はすごく多いし、僕らにとってはすばらしいことだね。全チームのなかで、最高の雰囲気の中でプレーできていると感じている。明日もそれが後押しとなればいいね」。
SSP.チョウラシアとS.チッカランガッパの2バーディに対し、3つのバーディを奪ったトービヨン・オルセンとルーカス・ビェルレガードは、5番のバーディで勝利を決定づけた。
第2シードとして今週の大会を迎えたタイのトンチャイ・ジェイディーとキラデク・アフィバーンラトは、序盤に3つのバーディを奪ってスコットランドに対し、2-0と優位に立つと、5番でもバーディを奪って勝利を決めた。マーク・ウォーレンとリッチー・ラムゼイは最終ホールでバーディを奪って一矢報いた。
ニコラス・コルサーツとトーマス・デトリーは1番でバーディを奪ってリードを築いたが、4番でボギーをたたいてパブロ・ララサバルとホルヘ・カンピージョに並ばれる展開に。この後、ベルギーは最終ホールでバーディ奪って勝利したが、それまでの2連敗が響き、グループステージ敗退となった。
豪州対ウェールズは、最終ホールでスコット・ヘンドが長いパットを沈めて、コンビを組むサム・ブラゼルとともにベスト8進出を決める劇的な幕切れとなった。この試合は3番でイーグルを奪ったジェイミー・ドナルドソンとブラッドリー・ドレッジが1-0とリードを奪ったが、5番でバーディを奪った豪州が追いつき、ヘンドの劇的なフィニッシュへつなげた。
米国対ポルトガルは、1番でバーディを奪ったポール・ピーターソンとデービッド・リプスキーがコンビを組む米国がそのまま勝利した。しかし、リカルド・ゴウベイアとジョゼ・フィリペリマの組むポルトガルはこの日、全18ホールで1ホールしか落とさず、最終戦で敗れながらもグループステージを首位通過した。
「最高だね」とゴウベイア。「僕らは良いゴルフをプレーした、全てのマッチでとても安定していた。米国は最終戦で良いプレーをし、僕らにほとんど付け入る隙を見せなかった。でも、明日へ進むことができてとてもうれしいよ」。
「こういうプレーを続けることができれば、僕らに勝つのは難しくなるね。とにかく良いプレーを続けて、ゲームを良く組み立て続けることだね。僕らはそれをしてきたわけだし、明日の午前中に準決勝進出を決められることを願うよ」
ハイレベルな一戦となったフランス対南アフリカは、上がり4ホールを全てバーディとしたフランスのグレゴリー・ボーディとアレクサンダー・レビが、上がり4ホール中4番でのみバーディを奪い損ねたブランドン・ストーンとダレン・フィチャードを下してベスト8進出を決めた。
「楽しかったね」とレビ。「すごく楽しんだよ。良いチームスピリットに、ファンタスティックな一日。そして最後は観衆が良かったね。僕らは明日もプレーすることに胸を躍らせているし、僕はこういう大会を開催するのは素晴らしいアイデアだと思うよ」。
「最終戦は、勝ち抜けに引き分けが必要だったのは分かっていたし、僕らは良いプレーでノーミスだったね。いくつかの良いショットで重要な試合に勝ち、明日へ進めることになった。僕らは良い位置にいると思うし、自信があるのが良いところだね。明日はそれが一番重要だ」
最終ホールでフリンジから6メートルのバーディパットをねじ込んだマッテオ・マナッセロが、イタリアにとってこのマッチ4つ目のバーディにして初ポイントを奪い、レナート・パラトーレとともにヨハン・カールションとヨアキム・ラガーグレンを下して準々決勝へと駒を進めた。