「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」で注目の5人
2016年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/01〜09/04 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
ノレンがレース・トゥ・ドバイでトップ10圏内に浮上
スイスのクランスシュルシエレで開催された「オメガヨーロピアンマスターズ」は、プレーオフの末、スウェーデンのアレックス・ノレンが豪州のスコット・ヘンドを退けて劇的な勝利を飾った。
この勝利により34歳のノレンは450,000ポイントを獲得し、今季の総獲得ポイント数を1,546,738ポイントとして、「レース・トゥ・ドバイ」の順位を12位から8位へと上げ、11月17日から20日にかけてジュメイラゴルフエステーツで開催されるシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」の出場を確定させた。
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「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るダニー・ウィレットは、スイスで12位タイに入り、40,905ポイントを獲得して合計3,209,845とし、後続との差を広げた。
通算17アンダーとしてプレーオフに臨んだノレンは、最初のエクストラホールで8メートルのバーディパットを沈め、今季ヨーロピアンツアーでは「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」に続く2勝目を挙げ、キャリアでは通算6勝目を記録した。
2009年にもこのスイスの大会を制しているノレンは、最終日のフロントナインで4連続バーディを奪うなど、前半を「30」でラウンドし、残り4ホールで2打差の首位に立った。
しかし、ヘンドが15番でバーディを奪い、ノレンが17番を3パットのボギーとしたことで、2人は並んで18番のティショットを迎えた。
その正規の18番では、ヘンドがティショットを左の木々へ打ち込んだのに対し、ノレンはフェアウェイを捉えて主導権を握ったが、43歳のヘンドは果敢なリカバリーショットでグリーンを狙うと、ボールはグリーン手前10ヤードでバウンドして池を飛び越えた。
ヘンドのボールはグリーン奥にこぼれたが、そこからの寄せワンに成功したのに対し、ノレンがバーディパットを決め切れなかったため、2人はサドンデス1ホール目で18番を再びプレーすることに。
ヘンドはここでもティショットを右に曲げ、ボールは木を直撃してフェイウェイに戻った。長い距離の残った2打目はグリーン手前に運ぶにとどまり、チップショットを1.5メートルに寄せるも、ノレンが長いバーディパットを沈めたことで勝敗は決した。
2位となり、300,000ポイントを獲得したヘンドは、今季のポイント数を1,009,487ポイントに伸ばし、「レース・トゥ・ドバイ」のランキングを26位から17位へ上げた。
「偉大な2人の選手によるスイスでの見応えのある決闘でしたし、我々は2人を再び『DPワールドツアー選手権』に迎えることを楽しみにしています」とヨーロピアンツアー国際ドバイオフィスのディレクターであるニック・タラットは述べた。
「アレックス・ノレンは第1回大会の2009年で、彼のジュメイラゴルフエステーツでの自己ベストである6位フィニッシュを飾っていますが、彼は今、キャリアでも最良のシーズンを送っていますので、今年は(ドバイでの)成績でそれを証明できるか非常に興味深いところです」
ヘンドから3打差の3位にはイングランドのアンドリュー・ジョンストンが入り、さらに2打差には最終日に「63」をマークし、「ライダーカップ」10大会連続出場に花を添えたリー・ウェストウッドが入った。
これにより169,020ポイントを獲得したジョンストンは、シーズン合計1,039,154ポイントとして、ランキングを22位から15位まで上げた。一方、135,000ポイントを獲得したウェストウッドは合計1,379,310ポイントでランキングを9位とした。
5位タイに入ったイングランドのリチャード・ブランドとフランスのジュリアン・クエンは、それぞれ104,490 ポイントを獲得し、ブランドは38位から32位へ、ケンは39位から34位へそれぞれランキングを上昇させた。