46歳のトンチャイ・ジェイディーが通算8勝目に王手
欧州ツアー最難関18ホール
今年の欧州ツアーで難しかったホールは?
1年の終わりを迎えるにあたり、europeantour.comでは全てのデータをそしゃくし、2015年シーズンのレース・トゥ・ドバイで最も過酷で挑戦的かつ恐るべき18ホールの決定版ガイドを作成した。
サンシティのゲーリー・プレーヤーCCからドバイのジュメイラゴルフエステーツまで、2015年の欧州ツアーはほとんど世界の隅々まで足をのばしたわけだが、その中でツアーは多くの国々、多種多様なスタイルのゴルフコースを巡ってきた。
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メジャートーナメントと世界ゴルフ選手権は除く形で、我々は厳密な意味での欧州ツアー最難関ホールを明らかにすべく、全てのスタッツとスコアカードを精査し、ここにゴルフコース1つ分となるトップ18を紹介する運びとなった。
準備はよろしいかな?では始めるとしよう。
18位から順番に…
18) デリーGC 9番ホール
大会: ヒーローインドオープン
パー/ホール全長: 4/445ヤード
平均スコア: 4.40
バーディ以上 vs ボギー以下: 25/147
2015年大会の最多スコア: 8 マルク・トゥロ、アビヒナブ・ローハン
狭く茂みの並んだ由緒あるデリーGCは長きにわたり「インドオープン」の開催コースとなっており、2015年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」最難関18ホールには9番ホールを含む2ホールがランクインした。2月に行われたこの大会を制したアニルバン・ラヒリでさえ、4日間を通じてこのホールを2オーバーとしていることからも、このホールの難度がうかがえよう。
17) ゴルフ・ドゥ・パレロイヤル 2番ホール
大会: ハッサンIIトロフィー
パー/ホール全長: 3/208ヤード
平均スコア: 3.40
バーディ以上 vs ボギー以下: 28/155
2015年大会の最多スコア: 7 リチャード・グリーン
モロッコからランクインした2ホールのうちの1つである。アガディールの宮殿の中に佇むゴルフ・ドゥ・パレロイヤルにはパー3が4ホールあり、そのいずれもが200ヤード以上ある過酷なホールとなっている。これら4ホールでは、急坂な傾斜の砲台グリーンへ向け、正確なティショットが要求される。2015年の大会王者であるリッチー・ラムゼイは4日間を通してこのホールをパーとした。
16) PGAスウェーデンナショナル 9番ホール
大会: ノルデアマスターズ
パー/ホール全長: 4/476ヤード
平均スコア: 4.42
バーディ以上 vs ボギー以下: 33/178
2015年大会の最多スコア: 7 7選手が記録
右側には大きな池が広がり、待ち構えるバンカー群がわずかでもミスをしたショットを食べ尽くすこの9番ホールは、PGAスウェーデンナショナルのレイクコースのフロントナインを締めくくる容赦のないタフなホールである。36ホール終了時点でトップに立ち、その才能の片鱗をうかがわせたスウェーデンのアマチュア、弱冠18歳のマーカス・キンハルトは、驚くべきことに4日間を通してこのパー4を3アンダーで回っている。
15位~10位
15) モンゴメリーマックスロイヤル 5番ホール
大会: トルコ航空オープン
パー/ホール全長: 3/224ヤード
平均スコア: 3.42
バーディ以上 vs ボギー以下: 16/106
2015年大会の最多スコア: 6 5選手が記録
右に池、左に2つのバンカーが並び、茂みと木々に囲まれたパー3の5番ホールは、2015年ファイナルシリーズ初戦の恐るべき敵であることをその難度で証明した。大会を制したビクトル・デュビッソンもこのホールには手を焼いており、最終日はティショットを茂みに打ち込み、ティショットの打ち直しを強いられ、ダブルボギーを叩いて首位から陥落している。視覚的な恐怖感に気勢を削ぐピンポジション。全くもって嫌なホールである。
14) ゴルフ・ドゥ・パレロイヤル 18番ホール
大会: ハッサンIIトロフィー
パー/ホール全長: 4/484ヤード
平均スコア: 4.43
バーディ以上 vs ボギー以下: 31/168
2015年大会の最多スコア: 7 5選手が記録
ティショットでは右側にある2つのバンカーが警鐘を鳴らし、砲台グリーンは奥から手前にある危険なバンカーへ向けて傾斜していて、このモロッコの最終ホールでは様々な思いが選手たちの思考を支配することにある。このホールでは青字や黒字のスコアが続出したが、ペレ・エドバーグとマッテオ・マナッセロの2人はその傾向に逆らい、アガディールでの4日間を通してこのホールを2アンダーで回っている。
13) ロイヤルカウンティーダウンGC 8番ホール
大会: アイルランドオープンbyロリーファウンデーション
パー/ホール全長: 4/429ヤード
平均スコア: 4.43
バーディ以上 vs ボギー以下: 30/186
2015年大会の最多スコア: 7 6選手が記録
2ホールがランクインした世界最高のリンクスコースの1つであるロイヤルカウンティーダウンの中でも最良のホールの1つ。コースで最も標高の高い丘に佇む8番ホールは、タイトなフェアウェイの左右にはトラブルが潜み、細長いグリーンはとてつもなくとらえるのが難しい。5月に開催された大会では、期間中のほとんどがアゲンストとなり、プレーオフの末に勝利をつかんだデンマークのソレン・ケルドセンは、最終日にこのホールでダブルボギーを叩き、危うく優勝を逃しそうになった。
12) ゲンゾンGC 18番ホール
大会: 深センインターナショナル
パー/ホール全長: 4/456ヤード
平均スコア: 4.43
バーディ以上 vs ボギー以下: 29/141
2015年大会の最多スコア: 9 ベンジャミン・レイン
ゲンゾンGCからは、2015年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」最難関18ホールに3ホールがランクインし、この中国のコースが欧州ツアーの中でも指折りの難関コースであることを証明した。右に大きなドラゴンレイクが広がり、左にはバンカーが待ち受け、巨大なグリーンが選手たちを迎えるこのホールはプレーオフ1ホール目の舞台となり、優勝を飾ったキラデク・アフィバーンラトはここで3.6メートルのパットを沈め、地元人気のリー・ハオトンを下した。
11) イーストロンドンGC 11番ホール
大会: アフリカオープン
パー/ホール全長: 4/477ヤード
平均スコア: 4.44
バーディ以上 vs ボギー以下: 26/189
2015年大会の最多スコア: 8 トム・ルイス
通常営業時はパー5となるイーストロンドンの11番ホールは「アフリカオープン」開催時は欧州ツアーでも屈指の難度を誇る厳しいパー4となる。フェアウェイは広く、風向きもやや選手に有利であるとはいえ、林立するヤシの木やゴムの木がミスショットを待ち受ける。そんな難関ホールで、イングランドのセベ・ベンソンは2日目にイーグルを奪う快挙を達成した。
10) 香港GC 9番ホール
大会: UBS香港オープン
パー/ホール全長: 4/493ヤード
平均スコア: 4.44
バーディ以上 vs ボギー以下: 19/186
2015年大会の最多スコア: 7 3選手が記録
左ドッグレッグで、両側に木々が迫るフェアウェイはべらぼうに狭く、距離はたっぷり500ヤード近くもある。言い方を変えてみよう。10月のこの大会で、大会覇者となったジャスティン・ローズ、彼の「ライダーカップ」のチームメイトであるグレーム・マクドウェルとイアン・ポールターというワールドクラスのトリオは、このホールにおける4日間のスコアを総合すると7オーバーとなる。正に試練である。