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2015年 英国マスターズ by Sky Sports
期間:10/08〜10/11 場所:ウォーバーンGC(イングランド)

フィッツパトリックが勢いそのままにマスターズ最終日へ

2015/10/11 09:25

最終日にヨーロピアンツアー初制覇を懸けてプレーするマシュー・フィッツパトリックは、「ブリティッシュマスターズ」を制する上で、今季だけですでにツアー2勝を挙げている選手を乗り越えなければならない。

今季トップ3入りを4度果たしているものの、勝利の美酒は未だ味わっていない21歳のフィッツパトリックは、通算12アンダーでキラデク・アフィバーンラトと並んで首位で最終日を迎えることとなった。

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今季は、「深センインターナショナル」と「サルタイアエナジー ポール・ローリーマッチプレー」を制しているアフィバーンラトは3日目を「67」でラウンドし、ソレン・ケルドセンファブリシオ・サノッティに1打差をつけ、リーダーボードのトップでフィッツパトリックと並んだ。

今週は一貫して首位に立っているフィッツパトリックは、ケルドセンと並んで通算9アンダーの首位で3日目をスタートし、この日を「68」として、デンマークのケルドセン、そして3日目を「66」でラウンドしたサノッティとは僅差ながらも首位を堅持した。

「誰も独走状態になりませんでしたので、とにかくくらいついて、良いショットを打ち続けようと努め、集団について行けたのが良かったですね」とフィッツパトリック。「確かに少し我慢を強いられましたし、いくつか入れなければならないパットもありました」。

「間違いなくあした勝つには好スコアが必要となるでしょう。もちろんそれが僕だったら素敵ですが、上位には大勢の選手がひしめいていますので、とにかく明日プレーしてみてどうなるか、ということですね」。

「これまで偉大な選手たちがワイヤー・トゥ・ワイヤーで完全勝利を収めていますので、僕の名もその中に列することができれば良いですね。もちろんそのことも意識の片隅にありますが、とにかく良いゴルフをしたいと思っていますし、それでどうなるか様子を見てみましょう」。

ケルドセンは1番で3.6メートルのバーディパットを沈めて通算10アンダーまでスコアを伸ばすも、続く2番で3パットのボギーを叩いてすぐさま9アンダーに後退した。しかし、フィッツパトリックもグリーン奥へ外し、返しのチップショットがショートした2番でボギーを叩いたため、ケルドセンが首位の座を維持する展開となった。

出だし3ホールを安全にパーとしたアフィバーンラトは4番で2.4メートルのバーディパットを沈めて首位に並ぶと、最終組のフィッツパトリックもほぼ同じかたちで4番をバーディとしたため、首位は三つ巴の戦いとなった。

背中の痛みに耐えながらプレーするリチャード・ブランドは、パー3の6番のティショットを2段グリーンの下の段につけるも、ロングパットを成功させて首位の3人をとらえ、ロングホールの7番でラッキーなバウンドを得て同ホールをイーグルとしたサノッティも首位グループに加わる展開となった。

7番でバーディを奪ったシェーン・ローリーも首位タイへ順位を上げたため、一時首位グループは6人で形成されることになったが、アフィバーンラトも7番でバーディを奪って通算10アンダーとしたため、それは長続きしなかった。

ブランド、フィッツパトリック、そしてケルドセンも7番をバーディとし、再び4人が首位の座を分け合う形となった。彼らのわずか1打後方の通算9アンダーには、15番でこの日6つ目のバーディを奪い、結局3日目をノーボギーの「65」でラウンドするチャージをかけたルーク・ドナルドが急接近した。

その後、フィッツパトリックとケルドセンが9番でバーディを奪い、この日を首位タイで迎えた2人がそのまま首位に立って後半へ折り返すこととなった。

後半に入り、11番でもバーディを奪ったケルドセンが通算12アンダーとして単独首位に躍り出ると、一つ前の組でプレーするアフィバーンラトも12番でバーディを奪い、1打差で首位に追いすがった。

すると、ケルドセンが13番でボギーを叩いたのに対し、タイ出身のアフィバーンラトがパー3の14番で、傾斜の縁からほとんど90度に近い角度で曲がって下るラインの見事なバーディパットを沈めたため、再び首位の座は入れ替わることとなった。

一方、サノッティは10番から3連続バーディを奪って通算11アンダーまでスコアを伸ばすと、13番ではボギーを叩くも、15番で3日連続のバーディを奪って盛り返した。

フィッツパトリックは後半に入り、5ホール連続でパーとすると、15番で2.4メートルのバーディパットを決めて再び首位に並び、リーダーボードのトップに立つ2人はその後のホールを全てパーで締めくくった。

「今日は特にすばらしいショットがあったわけではありません」とアフィバーンラト。「ドライバーとフルスイングのショットはまずまずでした」。

「フロントナインではパットが良く入りましたが、アイアンショットが最初の2日間ほど鋭くなかったですね」。

「17番と16番のパットはとても難しかったので決め切れなかったですが、明日のプレーを楽しみにしています」。

「自分のゴルフをプレーし続け、自分のゲームプランに集中し、フェアウェイをキープしてバーディパットのチャンスを作り続けるだけですね」。

「ボールをインプレーに維持し続けることができれば、好スコアを出すチャンスはあります」。

「『67』を下回ることができれば優勝に届くかもしれませんね」。

2011年の「レース・トゥ・ドバイ」王者であるドナルドは、7番からの9ホールで6つのバーディを奪うチャージをかけ、通算9アンダーのグループにつけており、バックナインで5つのバーディを奪うなど、3日目を6バーディ、2ボギーでラウンドしたロメイン・ワッテルも通算9アンダーで最終日を迎える。

第3ラウンドを「69」でラウンドした世界ゴルフ選手権「ブリヂストンインビテーショナル」王者のローリー、そして「70」でラウンドしたブランドも首位から3打差の通算9アンダーで3日目を終えた。

通算8アンダーにはロバート・カールション、そしてダニエル・ブルックスリー・スラッテリーアンソニー・ウォールのイングランド人トリオがつけている。

2度の欧州ナンバーワンを誇るリー・ウェストウッドは通算7アンダーのグループにつけており、かつての「全米オープン」王者であるグレーム・マクドウェルは通算6アンダー、そして大会ホストのイアン・ポールターは通算5アンダーで最終日を迎える。

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