地元の安らぎに勝利を期するシュワルツェル
2015年 南アフリカオープン選手権
期間:01/08〜01/11 場所:グレンダワーGC(南アフリカ)
アーニー・エルス 自信を胸に母国のホスト大会へ
グレンダワーで開催される今週の「南アフリカオープン選手権」への出場を果たすアーニー・エルスにとって、このナショナルオープンには6度目の優勝を目指す以上の意味合いが含まれている。
過去にこの大会を5度制しているメジャー4勝のエルスは、今大会のホストと出身地であるエクルレニのアンバサダーを務めるのである。
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「戻ってこられて素晴らしいね。特に、ここグレンダワーのあるエクルレニは自分の出身地であるだけにね」と45歳のエルス。
「グレンダワーでは懇親的なラウンドも大会でのラウンドも含め、随分とプレーしているから、ここは僕にとって歴史のあるところで、また来ることができて素敵だね」。
「もちろん(ホストやアンバサダーの大役は)光栄なことだよ。何カ月か前にツアーやセルウィン・ネイサンと話した際に、この大役についての話を聞かされ、ちょっと考えてみたんだ。今はゴルフの世界的なスケジュールは多忙を極めているけれど、それでも(この役を全うするのは)重要だと思ったんだ」。
「僕はこれまで『南アフリカオープン選手権』を自分にとっての5つ目のメジャーと考えてきたから、その大会にホストとして、そしてアンバサダーとして関わり、大会に何かしらの恩返しができるというのは、僕に素敵な贈り物が与えられたようなものなんだ」。
「僕はセルウィンとともに舞台裏で働くことになる。スポンサーや選手たちのために尽くし、フィールドを最高水準にすべく。この大会を国中のコースで開催するのもいいかもしれない。そうなれば、さらに盛り上がるしね。僕らの関係はまだ始まったばかりだけれど、すでにポジティブな点が見られるんだよ」。
「この大会はチャリティーへ寄与することになり、僕らのチャリティーもその恩恵に授かれるのが素敵だね。僕らのチャリティーというのは、もちろん今では良く知られるようになったエルス・フォー・オーティズム(自閉症患者向けのチャリティー)と、アーニー・エルス&ファンコート基金(南アフリカの若いゴルファーに対する支援プログラム)だ。後者は1999年から続くものであり、これまで何人かの有望な若手選手を輩出し、今でも本当に素晴らしい若手選手がプレーしているんだ。これらにお金が掛かるのは言うまでもないことだし、我々のチャリティーがこの大会の恩恵に授かれるのは皆にとって素晴らしいことなんだ」。
「準備は万端整っているよ。ホスト兼アンバサダーという肩書きだから、君たちも『南アフリカオープン選手権』では僕のことを頻繁に見かけるようになることだろう。大会終盤は選手として、というわけではないかもしれないけれど、それでもできる限りのことはするよ」。
「これからやろうとすることは全く別次元のことだからね。選手としては、キャリアを終えるまでにできるだけ勝ちたいということについてモチベーションは十分だし、特に自分の良く知っているコースでのプレーであり、ルーツに帰ってきたのだからね」。
「まだ前進し続ける気力はあるし、何かを成し遂げたいと思っている。貪欲になれればオーガスタで優勝を狙いにいくこともできる。そうなればシンデレラストーリーだけどね」。
エルスの大会5勝目は2011年シーズン初頭のものであり、世界63位のエルスは6勝目を切望している。もしそうなれば、彼はゲーリー・プレーヤー、ボビー・ロック、そしてシド・ブリューズに続きこの大会で4番目に多くの成功を手にした選手となる。
しかし、欧州ナンバーワンに2度輝いた実績を持つエルスは、深いラフのコース設定を警戒している。
「ここへは何回も来ている。ここからわずか12キロのところで育ったからね。このコースは入れてもらえればプレーできる場所だったんだ」とエルス。「支配人には丁寧に話す必要があったね。ひとたび入れてもらうと、一日中ここにいたよ、帰りたくなかったからね。ここでプレーするのは大変な楽しみだったんだ」。
「18番は若干造り変えられているね。バンカーの具合が少し変えられているけれど、ホール全体の形状はほとんど変わっていない。未だに狭いホールだね」。
「確か前回の優勝は通算18アンダーだったと思うけれど(実際は通算19アンダー)、今週そのスコアが出せたら間違いなく優勝できるね」。
「確実に良いスコアを出すチャンスはあるけれど、4日間それをまとめることができれば、素晴らしいゴルフをプレーしたということになる」。
「少しでもフェアウェイから外れると、とてもタフなライが待っている。昨日、18番でフェアウェイを1mほど外したんだけど、そこからは100ydほどしか前進できなかったんだ。選手たちはそういうライに直面することになるけれど、オープンと名のつく大会はそうあるべきじゃないかな。天候にもよるけれど、『全英オープン』はとてもタフなコンディションになるし、『全米オープン』だって似たようなコンディションになるから、このクラスの大会はタフであるべきなんだよ」。
「キクユ芝はとても厚みのある芝で、多量の雨が降ったときはそのまま伸ばしていたから、これ以上ないというくらいに深くなっているのだろうね。これまで見たラフのなかでも一番タフだよ」。
「でも、今週の大会はベストの選手を決めるためのものだからね。ショットを外してもラフでラッキーなライに助けられて優勝するなんていう選手は現れないんだ。それなりのゴルフをする必要があるし、僕はナショナルオープンとはそうあるべきだと思う。タフなコンディションでのプレーを求められるべきだとね」。