2日連続で素晴らしいラウンドを披露したマーク・ウォーレンが食い下がるブラッドリー・ドレッジを退け、第1回「メイド・イン・デンマーク」を制覇した。

土曜日に吹き荒れた最大で時速50キロにも達した風をものともせず、3日目を5アンダーの「66」でラウンドしたウォーレンはドレッジと首位で並んで最終日を迎えた。

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2007年の「ジョニー・ウォーカー選手権」以来となるヨーロピアンツアー3勝目に挑んだウォーレンは、最終日を「70」でラウンドして通算7アンダーとしたドレッジと最後まで競り合った。

今回のウォーレンの優勝は、彼が先月の「アバディーン アセットマネジメント スコットランドオープン」で3位タイに入り、2013年の「BMW PGA選手権」では2位タイに入るなど、ここのところあと一歩で優勝を逃す大会が幾つかあっただけに、とりわけ甘美なものとなったことだろう。

「感無量だね」とウォーレン。「ここ2年ほどは何度か優勝に近付いたと感じたことがあったけれど、どういうわけか勝てなかった。自分でミスを犯したり、他の選手がすごく良いプレーをしたりしてね」。

「この夏はこれまでにないほど自信が漲っていた。今日はずっと自分に、本当に良い感じでクラブが振れているし、自分のやっていることに自信を持つべきだ、と言い聞かせていた」。

この大会前、ウォーレンは先週の「全米プロゴルフ選手権」で15位タイに入ったことにより更に自信を深めていた。

彼は、のべ8万人以上ものファンが詰めかけたヒンメルランドゴルフ＆スパリゾートの雰囲気が、バルハラのそれと似ていると感じていた。

「この大会はヨーロピアンツアーにとって素晴らしい大会だ」とウォーレン。「数年前からデンマークで大会が開催されるという噂はあって、我々は今、実際にここにいるわけだよ。この大会は並外れて素晴らしかったね」。

「ギャラリーが信じられないほど素晴らしかった。彼らの前でプレーするのは驚くべき経験だったね。先週は『全米プロ』に出場したけれど、ここも間違いなく同じような感じがしたよ。最後の4ホールは大観衆だったね」。

大会を首位で折り返したドレッジだったが、日曜日は出だしの7ホールでバーディを1つ奪いながらもボギーを3つ叩き、首位から4打差となったことにより優勝からは遠ざかったかに見えた。

対するウォーレンはこの間、2つのバーディを奪い、通算8アンダーまでスコアを伸ばすと、パー4の8番は両者共にバーディを奪うも、続く9番ではウォーレンのみボギーを叩いた。

このボギーがドレッジにとって励みとなり、彼は11番からの4ホールで3つスコアを伸ばし、ウォーレンに2打差まで迫った。

しかしながら、ドレッジがバーディを奪った14番では、ウォーレンもモンスター級のパットを決めて同じくバーディを奪うなど、ウォーレンはこの2打差を維持し続けた。

2006年の「オメガヨーロピアンマスターズ」以来優勝から遠ざかっているドレッジは、彼のほろ苦い気持ちについてこう語った。

「ある意味、複雑な気持ちだね。もし、週の初めに2位にしてあげるといわれていたとしたら、長いこと優勝のチャンスを手にしていないことを考えると、それは素晴らしい成績だったわけだからね。でも今回は大会を優勝するチャンスがあったんだ」とドレッジ。

「マークは本当に良いプレーをし、僕は十分なプレーができなかったけれど、最後の数ホールでもう少し彼をプッシュすることができれば良かったなとは思う」。

ウォーレンとドレッジは後続を大きく引き離しており、3位には通算4アンダーでイングランドのフィリップ・アーチャーが入った。

地元のヒーロー、トーマス・ビヨーンは更に1打後方でイングランドのオリバー・フィッシャーとエディー・ペパレルと並び4位タイで大会を終えた。アーチャーを含むこの4人はいずれも最終日を2アンダーでラウンドしている。

この2003年以来初めてデンマークで開催されたヨーロピアンツアーの大会を通じて、ビヨーンはこの地の素晴らしい観衆、とりわけ彼のプレーを追い続けた大群衆を魅了し続けた。

この日は最終組がコースに出る直前に、雨の為1時間15分の中断を強いられたが、それもギャラリーにとっては大会を素晴らしいものとする上での妨げとはならなかった。