川村は痛恨のトリプルボギーで70位 首位はハンセンとピッタヤラット
2014年 ザ・選手権
期間:05/01〜05/04 場所:ラグナナショナルG&CC(シンガポール)
早い組のラウンドで上位につけたアギラー
シンガポールのラグナナショナルで開催されている「ザ・選手権」2日目のラウンドで上々の締めくくりを見せたフェリペ・アギラーは、大会の折り返しで首位に立つパヌポール・ピッタヤラトから僅か1打差まで迫った。
ヨーロピアンツアーでの唯一の勝利を6年前に隣国のインドネシアで達成したアギラーは、彼の最終ホールとなった9番、カップインするかに見えた第2打が縁に蹴られずに入っていれば、通算13アンダーでタイのピッタヤラトに並んでいるところであった。
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それでも、8番でグリーンエッジから決めたバーディパットに続き、9番でもタップインで楽々バーディを奪った39歳のアギラーは、終盤の3ホールを連続バーディで締めくくり、2日目を「67」の通算12アンダーとして、スコット・ヘンドとデビッド・リプスキーに並ぶ2位タイにつけた。
「3連続バーディで上がったけれど、出だしはさっぱりだった」とアギラー。
「リズムに乗るのに少し時間がかかり、2つのバーディがありながら2つのボギーもあった」。
「全体的にはとても良いラウンドだったし、上がりの何ホールかはしっかりと打つことができた。16番ではピン側に寄せ、17番では良いパットを決め、そして18番ではピンに当てたわけだから、とても満足している」。
「首位を追う者には失うものがない。この午後は(他の選手たちのラウンドが)どうなるか、まあ様子を見てみようじゃないか」。
「明日から大会は順位が激しく入れ代わることになる。落ち着いて我慢強くプレーしなければならない」。
「これまでのプレーには満足している。事前に誰かがこのスコアをマークしていたとしても、同じようなプレーで回れていただろう」。
「週末はそこまで攻めなくてもいいように思う。と言うのも、コースの状況も若干変わってくるだろうし、勝ちたいという気持ちが強いと、手痛いしっぺ返しを食うだろう。恐らく、週末を通して8アンダーから10アンダーで回れれば勝てるんじゃないかな」。
初日を「63」でラウンドし、首位で2日目を迎えた21歳のピッタヤラトは、この日を5バーディ、1ボギーの「68」でラウンドし、引き続き2位グループに1打差をつけ首位の座を守った。
一方、初日を「67」として首位から4打差で2日目をスタートした40歳のヘンドは、更に好スコアの期待できるこの日のコンディションを活かし、1番、5番、そして8番ではピン側1.5メートル以内に寄せるショットを披露するなど、8つのバーディを奪い「65」で2日目をラウンドした。
「あと2ラウンド回って、結果がどうなるかというところだね」と話すのはヘンド。
「昨日のラウンドを終え、優勝スコアは24アンダーから28アンダーくらいになるのではないかと予想した。もちろん天候次第ではあるけれどね」。
「プッシュし続けないと行けない。立ち止まってはいられないんだ。止まってしまうと駄目になる。良いプレーをしている選手が沢山いるからね」。
大会を共催するアジアンツアーで2013年に3勝を挙げ、オーダー・オブ・メリット(賞金ランキング)で2位に入ったヘンドとチリ出身のアグラーは、2日目を「68」でラウンドし、36ホール終了時点でノーボギーと安定したプレーを見せている米国のリプスキーと並んでいる。
更にその1打差5位タイには、初日の「67」に続き2日目を「66」でラウンドしたデンマークのアンダース・ハンセン、インドのラヒル・ガンジー、そして韓国のベク・セクヒュンがつけている。
先週の「ボルボ中国オープン」で優勝したアレックス・レビは通算8アンダーで大会を折り返し、ディフェンディングチャンピオンのブレット・ラムフォードは通算7アンダーで週末を迎える。一方、通算5アンダーとしたイングランドのニック・ドハティーは、ヨーロピアンツアーでは2年振りの予選通過を果たした。彼はこれまで43大会に出場し、予選通過を果たしたのは僅か3回のみである。