2014年 ユーラシアカップ

アジアの存在感を示したいジェイディー主将

2014/03/19 12:20
2010年団体戦「ロイヤルトロフィ」で石川遼らともプレーしたジェイディがアジアチームを取りまとめる

来週開催される「ユーラシアカップ」でチームアジアのキャプテンを務めるトンチャイ・ジェイディーは、アジアが勝利を収めるにはチーム全員が一丸となり、大陸のプライドを懸けて戦う以外に道はないと確信している。

3月27(木)~29日(土)の日程でグレンマリー・ゴルフ・アンド・カントリークラブを舞台に、「ライダーカップ」と同じ形式で行われるこの大会で、ミゲル・アンヘル・ヒメネス率いるチームヨーロッパと対戦する10人の選手で構成されるチームアジアを率いるタイのスター選手は、世界のゴルフ界におけるアジアの存在感を示したいと考えている。

「私のチームの選手たちには、チームとして戦うということを認識してもらう事が重要です。1人は皆のために皆は1人のために、という精神ですね」とジェイディーは語る。

「我々はチームアジアを代表して戦うわけで、これ以上の名誉はありません。このチームの一員となったからには、我々のプライドと名誉を懸けて戦うだけですし、『ユーラシアカップ』で最高のゴルフを見せ、勝つことにより我々もゴルフ界の世界レベルに属していると証明することがアジアにとって重要です」。

アジアンツアーで3度にわたり賞金王を獲得した唯一の選手であるジェイディーは、この歴史的な対戦を前にエキサイトしており、彼のリーダーとしての役割が鍵を握っていることを熟知していると共に、特にフォアボールとフォアサムのペアリングが重要であると考えている。

44歳のジェイディーは来週グレンマリーで9名のチームメイトと顔を会わせた後に組み合わせを決定することにしている。

組み合わせの方法として考えうる1つのオプションは国籍によるもので、ジェイディーの同胞であるキラデク・アフィバーンラトプラヤド・マークセンの2人がチームに選出されており、更にガガンジート・ブラーアニルバン・ラヒリのインド勢、として谷原秀人小田孔明の日本勢を組ませることにより戦術的な広がりが生まれるかもしれない。

「ペアリングについては、すでに何人かの選手とは話をし、彼らの好みや考えを聞きました。確かに国籍でペアを決めるのは理に適っていますが、分類基準を単一に絞るつもりはありません。意中には幾つかアイディアがありますが、今この場では明かせませんよ。来週の月曜に全員が集合したところでチームミーティングの場を設け、その場でフォアボールとフォアサムのペアリングの最終決定を下したいと思います。素晴らしい選手が揃っていますからオプションは沢山ありますよ」とジェイディー。

「プラヤドとキラデクとは『ゴルフワールドカップ』でともにプレーしましたので、この2人であればどちらと組んでも良いですね。2人とも素晴らしいゴルファーで、プラヤドの方がキラデクよりも数年多く経験を積んでいますね。私はどちらの選手と組んでも心地よくプレーできると思いますが、決定を下すのは来週になりますから」。

世界46位のジェイディーは、メンバー表の上ではチームヨーロッパが有力に見える事を認めており、特に欧州勢の何人かの選手は好調を持続したまま来週の「ユーラシアカップ」に臨むことになる。

パブロ・ララサバルスティーブン・ギャラハーの2人は既に今季のヨーロピアンツアーで勝利を挙げており、ビクトル・ドュビッソンとジェイミー・ドナルドソンは米国で行われた世界ゴルフ選手権の2大会でそれぞれ2位に入っている。また、「ライダーカップ」の英雄、グレーム・マクドウェルもその2つのWGCで共にトップ10入りを果たしている。

「経験豊富な選手と若手とで構成されたチームヨーロッパは非常に手強い相手です。『ライダーカップ』の出場経験を持つミゲル・アンヘル・ヒメネストーマス・ビヨーン、そしてグレーム・マクドウェルといった選手たちが鍵となるでしょうね。ただし、今季絶好調で既に優勝したり素晴らしいパフォーマンスを披露したりしているスティーブン・ギャラハーパブロ・ララサバル、そしてビクトル・ドュビッソンといった選手たちも心に留めておかないと手痛い目に遭うでしょう。しかしながら、ゴルファーであれば誰でもマッチプレーでは何だって起こり得ることを知っていますし、私は自分の選手たちが臨機応変に戦ってくれるのを楽しみにしています」。

昨季の「レース・トゥ・ドバイ」を称賛に値する9位で終えたジェイディーは、現在の調子に満足しており、先月の「WGCキャデラック選手権」では6位タイの成績を残している。

「今の自分のゴルフには満足していますし、2014年のスタートから今にかけて前進してきたことにも満足しています。ただ、クラブはよく振れていますが、もう少しパットが入ってくれればいいですね。素晴らしい年になった2013年はとても楽しめましたし、『レース・トゥ・ドバイ』を上位で終える事ができましたので自信にもなりました」。

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