PGA“出直し会長選”で倉本昌弘を新会長に選出
ツワネオープン連覇を狙うヴァン・デル・ウォルト
2014/02/25 11:47
前回王者のダウィー・ヴァン・デル・ウォルト、そして最近のヨーロピアンツアーの大会で優勝しているジョージ・クッツェーとトーマス・エイケンらが、地元での有力な優勝候補として今週の第2回「ツワネオープン」で顔を揃える。この大会は2014年シーズンのヨーロピアンツアーでは南アフリカの地で開催される8個目にして最後の大会となる。
今季のヨーロピアンツアーでは南アフリカで開催された7大会のうち、実に5大会を地元の南アフリカ勢が制している。その内訳はエイケン(アフリカオープン)、クッツェー(ヨハネスブルグオープン)、ヴァン・デル・ウォルト(ネルソン・マンデラ選手権)、そしてメジャーで優勝経験のあるルイ・ウーストハイゼン(ボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ)とチャール・シュワルツェル(アルフレッド・ダンヒル選手権)となっており、ウーストハイゼンとシュワルツェルの二人はそれぞれタイトル防衛も果たしている。
<< 下に続く >>
12ヶ月前の「ツワネオープン」で同胞のダレン・フィチャートに2打差をつけてヨーロピアンツアー初優勝を飾ったヴァン・デル・ウォルトは、南アフリカの地で連覇を達成している同胞の錚々たる顔ぶれにその名を連ねるべく、同大会での優勝に闘志を燃やしている。
また、31歳のヴァン・デル・ウォルトが今回の「ツワネオープン」で優勝を飾ることになれば、ヨーロピアンツアーでの初めの3勝を全て南アフリカで達成した初めての選手となるのであるが、全長7,964ヤードと、ヨーロピアンツアー史上最長コースとなるアーニー・エルスの設計によるコッパーリーフゴルフ&カントリーエステートは、厳しい試練の場として再びその行く手に立ち塞がることになるであろう。
一方、公式世界ゴルフランキンキング53位と、出場選手中最もランキングの高い27歳のクッツェーは、先週アリゾナで開催された「WGCアクセンチュア・マッチプレー選手権」でベスト16入りを果たしており、意気揚々とセンチュリオンへ乗り込むことになりそうだ。
そのクッツェーは2010年のヨーロピアンツアーデビュー以来、幾度となく初優勝の機会を逃してきたが、ようやく3週間前にヨハネスブルグにて念願の初優勝を果たしている。
また、クッツェーの同胞のエイケンが「ツワネオープン」を制することになると、昨年フィル・ミケルソンが「アバディーン・アセットマネージメント・スコットランドオープン」と第142回「全英オープン」で2週連続優勝を果たして以来となる、ヨーロピアンツアーでの2週連続優勝と言うことになる。
南アフリカ勢以外の“海外”勢では、「南アフリカオープン」を制したデンマークのモルテン・オラム・マドセン目を引く存在となっている。マドセンは欧州の選手としては初となる、同一シーズンでのヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催大会での2勝を目指しての出場となる。
欧州勢ではマドセンの他に、イングランドのサイモン・ダイソンとスウェーデンのニコラス・ファスといった二人合わせてヨーロピアンツアー12勝を誇る手練のゴルファーが「ツワネオープン」に参加する。他方では、グレゴリー・ボーディー、ロス・フィッシャー、マイケル・ホーイ、そしてデビッド・ハウエルといった経験豊富な面々もその輝かしい実績に彩りを加えるべく、虎視眈々と南アフリカの地に於ける優勝を狙っている。
エルスの設計したコッパーリーフは、彼の祖父であるアーニー・ヴェルマークがかつて暮らした地に造られたコースである。このコースは、ヨーロピアンツアーでは初めてとなる4ホールあるパー5の全てが600ヤード越えのコースであり、その中でも全長685ヤードを誇るパー5の4番ホールはヨーロピアンツアー史上最長のホールとなっている。