ライアン・フォックスがツアー3勝目を挙げた(Richard Heathcote/Getty Images)

2022年「アルフレッドダンヒルリンクス選手権」は、オールドコースでの最終日に「68」をマークしたライアン・フォックスが勝利し、セントアンドリュースで家族が見守る中、記憶に残る優勝を遂げた。

首位と4打差でスタートしたフォックスは、単独首位に抜け出すのに日曜のラウンドの最初の7ホールしか要さず、卓越したアイアンショットに見事なグリーン上でのプレーが組み合わさり、35歳は残り3ホールの時点でリードを3打差に広げていた。

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17番でてこずったが、ダメージを最小限の1打にとどめ、18番を危なげなくパーとして、キャリア3度目、そしてDPワールドツアー2022年シーズンでは2度目の勝利を挙げた。

フォックスは最終日を7バーディ、4ボギーとして、通算15アンダーでフィニッシュし、1打差の2位にはカラム・シンクィンとアレックス・ノレンが入った。

優勝したニュージーランド人選手の両親であるラグビーワールドカップ優勝メンバーのグラント・フォックスとアデルはヨーロッパに1カ月ほど滞在しているのだが、その最初の数週間、彼はけがやクラブ紛失などの影響を受け、つきから見放されていた。

しかしながら、日曜にセントアンドリュースでその両親の前で優勝を遂げ、かつてアマチュアのチームメートとして共にプレーした、豪州のクリケットの名選手で3月に他界したシェーン・ウォーンに思いを寄せた。

昨年、この大会でウォーンとタッグを組み、チーム戦で2位にはいったフォックスは「これはとても大きな意味を持っている。正直、今この瞬間に考えられる人は、ウォーンただ一人だ」と述べた。

「彼は僕やこの大会にとって大きな意味を持っていたし、最高の友人だった。彼がここにいないのは、ひどく残念なこと」

「僕はこの勝利を彼の家族と祝うことにする」

コースでウォーンの存在を感じたかと問われたフォックスは「そうだね、コースでは間違いなく、何度か幸運があった」と述べた。

「見ての通り、上がり3ホールはかなりしびれるものだった。正直なところ、16番、17番、そして18番ではあまり良いショットは打てなかった。間違いなく、彼に助けられた」

フォックスは3番で26フィート（約7.8メートル）のパットを沈め、日曜最初のバーディを奪って通算12アンダーとした。

その後、5番で5フィート（約1.5メートル）のバーディパットを決め、首位のリチャード・マンセルを捉えると、低弾道ショットでピン側4フィート（約1.2メートル）に絡めた7番でこの日3つ目のバーディを奪って単独首位に浮上した。

パー3の8番でスコアを1つ落とすも、9番で15フィート（約4.5メートル）のバーディパットをねじ込んでバウンスバックを果たし、マンセル、そしてチャージをかけるロリー・マキロイに1打差をつけてハーフターンした。

10番と12番でそれぞれ8フィート（約2.4メートル）前後のバーディパットを決めたフォックスは、さえわたるアイアンショットで大会の主導権を握る中、リードを3打に広げた。

13番のボギーでリードを2打に減らしたフォックスだったが、15番では50フィート（約15メートル）以上のモンスター級のバーディパットを沈め、再び後続との差を3ストロークに広げた。

17番のティショットを深いラフに入れ、第2打でフェアウェイに戻すもチップショットは期待外れに終わり、75フィート（約23メートル）のパーパットを残した。

彼はこれを4フィート（1.2メートル）に寄せ、何とかボギーでこのホールを切り抜けて、1打のリードを維持した。

最終ホールを無難にパーとしたことで勝利を確定させ、今季のDPワールドツアーランキングを一気に3位まで浮上させた。

2月の「ラスアルカイマークラシック」も制しているフォックスは、今年のハリーバードントロフィーへの挑戦について問われると「一年の中頃に調子の良い時期が続くと、いつでも年間王者になるチャンスを持ってドバイに臨むのが目標になっていたと思う」と答えた。

「そうなれば、とてもクールなこと。知っての通り、ランキング上位には、何人かの素晴らしい選手がつけているから、彼らの上に行くには、僕はさらに特別なことをやり遂げなければならないけれど、その上位争いの中にいられるは良いことだね」

マキロイは通算13アンダーでフィニッシュし、フランスのアントン・ロズナーと並ぶ4位で大会を終えた。

チーム戦は、シンクィンとアレックス・アクアベッラが通算37アンダーで優勝した。