「カズーオープンdeフランス」スタート時刻(スコア速報)
2022年 カズーオープンdeフランス
期間:09/22〜09/25 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
「カズー フランスオープン」で知っておくべき5つのこと
DPワールドツアーが2018年「ライダーカップ」の開催地であるル・ゴルフナショナルを再訪する今週は、第105回「フランスオープン」が2年ぶりに開催される。大会について知っておくべき5つのことは次の通り。
歴史的な大会
「フランスオープン」は大陸ヨーロッパにおける最古のナショナルオープンであり、DPワールドツアーには、ツアーが発足した1972年からそのスケジュールに組み込まれてきた。1906年に第1回大会が開催され、2020年と21年の新型コロナウイルス感染拡大による中止を経て、再びツアーのスケジュールに復帰した。
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1906年の第1回大会で母国制覇を遂げたフランスのアルノー・マッシーは、続く1907年大会でタイトル防衛に成功すると、同年は史上初めて英国人以外で「全英オープン」を制覇し、歴史にその名を残した。以降、6人のフランス人選手が母国のナショナルオープン制覇を果たしており、直近では、DPワールドツアー6勝で、今週の大会にも招待選手として出場するトーマス・レベが2011年大会を制している。
フランス人選手のマルセル・ダルマーニュは、今でも大会3連覇を果たした唯一の選手だ。1936年にサンジェルマンで優勝し、1937年にシャンティでタイトルを防衛すると、1938年にはフルキューで3連覇を達成した。同じくフランスのジャン=フランソワ・レメジーは、大会の開催地が1991年にパリ郊外のル・ゴルフナショナル、アルバトロスコースに移って以降、大会を複数回制覇した唯一の選手となっている。
待望の防衛戦に臨むコルサーツ
2019年に開催されたこの歴史的なナショナルオープンの前回大会では、ニコラス・コルサーツが1打差で接戦を制し、7年に及んだ無勝利期間に終止符を打った。このベルギー人選手は、ツアーのシード権確保と格闘する状況で大会に臨んだのだが、優勝により、その後の2シーズンのシード権を獲得した。3打差の首位で最終ラウンドをスタートしたコルサーツは、瞬く間のリードを5打差に広げるも、ラウンド中盤で3つのボギーをたたき、残り6ホールで2打を追う展開となった。ライバルのジョージ・クッツェーとヨアキムB・ハンセンが終盤の4ホールでトラブルに見舞われる中、コルサーツは上がり3ホールをパーで切り抜け、ツアー3勝目を手にした。
2012年「ライダーカップ」のスター選手であるコルサーツは昨年発症した腎臓病から復帰の途にあるだけに、ツアーの表舞台に復帰した楽しい思い出をインスピレーション源としたいところだ。「この大会と開催コースは常に僕の心に寄り添ってきたので、2019年の勝利は特別なものだった。ディフェンディングチャンピオンとして1番ティに足を踏み入れるのは、とても楽しいものになるだろう」と、コルサーツは述べている。
「ライダーカップ」の今昔
ル・ゴルフナショナルは、2018年の「ライダーカップ」で欧州代表が17.5対10.5で米国代表を撃破した思い出の地として、永遠に語り継がれることになる。勝利チームのキャプテンだったトーマス・ビヨーンは今週のフィールドに名を連ねており、シングルスでジョーダン・スピースを破ったトービヨン・オルセンも今大会に出場する。同じデンマーク出身で、2人合わせてツアー5勝を誇るラスムスとニコライのホイゴー兄弟も、来年ローマで開催される「ライダーカップ」でのデビューを果たすべく、ティアップする。
大会は近年、「ライダーカップ」出場選手が席巻しており、2019年の大会王者であるコルサーツはアレックス・ノレン(2018年)、そしてトミー・フリートウッド(2017年)の足跡をたどる形で優勝を遂げた。2023年の「ライダーカップ」へ向けては前週、ロバート・マッキンタイアがプレーオフの末、「全米オープン」王者のマシュー・フィッツパトリックを下して、早々に存在感を示した。果たして、今週のフランスでも「ライダーカップ」欧州代表チーム入りが有望視される選手が躍動することになるのか?
地元優勝を狙うフランス勢
フランスのゴルフファンは、3年ぶりとなるこの機会に再び間近で地元のスター選手たちを見ることを熱望している。今週のフィールドにおけるフランス勢でヘッドラインを飾るのは、前週に2大会連続での3位フィニッシュを遂げ、6月には「ダッチオープン」でツアー2勝目を挙げたビクトル・ペレスだ。彼はフランス人選手では、DPワールドツアーランキングで最上位につけており、同じくフランス勢でDPワールドツアー2勝のアントワン・ロズナーとマチュー・パボンも良いシーズンをエンジョイしており、11月のシーズン最終戦「DPワールドツアー選手権」出場を果たすべく、やる気をみなぎらせている。ジュリアン・ガーリアも地元期待の選手であり、今季はイングランドとウェールズで惜しくもDPワールドツアー初優勝を逃している。
ランキングポイントを加算する絶好の機会
2022年のDPワールドツアーは結末に近づきつつあり、11月17日から20日にかけて開催される「DPワールドツアー選手権」まで残すところ7大会となった。ジュメイラGEでの最終戦に出場するには、その直前の大会である南アフリカでの「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を終えた時点で、DPワールドツアーランキングでトップ50に入っている必要がある。その当落線上にいる選手で、フランスにやって来るのはセバスティアン・セーデルベリ、「ヒーローオープン」王者のショーン・クロッカー、そして直近3大会で2度のトップ20入りを果たしているスコット・ジェイミソンの3人。今週フランスで優勝した選手には、710ポイントが付与されることになり、シーズンランキングでトップ10につけるライアン・フォックス、アドリアン・メロンク、スリストン・ローレンスもフィールドに名を連ねている。