ビリー・ホーシェルが逆転V 川村昌弘17位
2021年 BMW PGA選手権
期間:09/09〜09/12 場所:ウェントワースGC(イングランド)
ヴィースベルガーがオーストリア人初の「ライダーカップ」出場へ
2021年「BMW PGA選手権」でのドラマチックな最終日の午後に、ベルント・ヴィースベルガーが「ライダーカップ」欧州代表チームの自動選出枠を確定させた。
21年「レース・トゥ・ドバイ」における「ロレックスシリーズ」第3戦を前に、ジョン・ラーム、トミー・フリートウッド、ロリー・マキロイ、ビクトル・ホブラン、そしてポール・ケーシーが、ライダーカップの舞台である米ウィスコンシン州ウィスリングストレイツ行きを決めており、ウェントワースGCで決まる残りの自動選出枠は4つとなっていた。
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ヨーロピアンツアー本部のお膝元では、数々のシナリオが考えられたが、ともに2度目のライダーカップ出場をほぼ手中に収めているとみられていたティレル・ハットンとマシュー・フィッツパトリックが予想通り自動選出枠に入ったため、残り2枠をめぐりヴィースベルガー、リー・ウェストウッド、そしてジャスティン・ローズが争う展開となった。
最終日はローリーとローズが選外からの逆転を狙う形でスタートし、ローズは最終ホールでイーグルを奪うなど「65」をマークしたが、通算16アンダーは絶対条件だった大会制覇に十分ではなかった。
ヴィースベルガーはマキロイをヨーロピアンポイントリストからワールドポイントリストへと追いやる格好で日曜をスタートし、これによりローリーがワールドポイントのランキングから外れ、最後の枠をウェストウッドが占める展開となった。
しかし、ウェストウッドが「77」をたたき、通算イーブンパーまでスコアを落としたことで、ローリーに可能性が残され、スコアを伸ばせばヨーロピアンツアー25勝の猛者を追い落とせる状況になった。
ローリーは4番でバーディを奪い、ランキングでウェストウッドを逆転するも、現「レース・トゥ・ドバイ」王者のウェストウッドもフィッツパトリックが5ホールで4バーディを奪い、ヨーロピアンポイントリストでヴィースベルガーを逆転したため、ワールドポイントの方で選出枠に滑り込む展開となった。
しかし、フィッツパトリックは17番で「8」をたたいて後退したことで、オーストリアのヴィースベルガーの後塵を拝することとなり、ウェストウッドが再び選外へ。ローリーは自力で選出枠を手中に収められる状況になったものの、この座にしがみつくことができず、14番と15番でボギーとダブルボギーをたたいたことで、ウェストウッドに11回目の「ライダーカップ」出場を譲ることとなった。
これにより、「ロレックスシリーズ」2勝のヴィースベルガーは自身初、そしてオーストリア人選手としても初のライダーカップ出場を決めた。
「これまで、ゴルフコースでこんなことを感じたことはなかった」とヴィースベルガー。「自分にとっては大会で勝つためにプレーしている状況でもあったのだけど、皆、こちらの方が大きいと言っていたし、既に僕もそういう風に感じている。本当に厳しい戦いだったね」
「欧州代表の一員になるのは僕にとって、これまで一生の目標だったし、2週間後にウィスリングストレイツへ行くチーム入りを実現させたことをとても誇りに思う」
「多分、数日の休養が必要となるだろうけれど、僕はキャプテンやチームのためにプレーする準備を整えて臨むことになるし、それをとても楽しみにしている」
「かなりホッとしているし、欧州代表の一員となれた信じられない1週間になった」
「2018年のフランスでは、僕は腕に手術を受けていたので、スカイドイツの解説をしたのだけど、それがこのチームでプレーすることを鼓舞してくれたんだ」
【ライダーカップ欧州チーム】※
キャプテン:パドレイグ・ハリントン
ヨーロピアンポイントリスト:ジョン・ラーム、トミー・フリートウッド、ティレル・ハットン、ベルント・ヴィースベルガー
ワールドポイントリスト:ロリー・マキロイ、ビクトル・ホブラン、ポール・ケーシー、マシュー・フィッツパトリック、リー・ウェストウッド
キャプテンズピック:セルヒオ・ガルシア、シェーン・ローリー、イアン・ポールター
(※編集部追加記載)