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インドア招待に出場 ポール・ワーリングの近況報告

今週の選手ブログでは、ロックダウン中にトラックマンでゴルフのスキルを磨いていたポール・ワーリングが、コースでの練習に復帰したことや、車に対する情熱などを語ってくれた。

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イングランドでは、休業していたゴルフコースが再開された。やはり芝の上で打つのは素晴らしいし、コースに戻れて良かったよ。僕の所属するクラブ、ウィラールにあるブロムボローGCは、再開から数日はかなり混雑した。僕は初日に練習レンジの打席を2時間ほど予約したんだ。少なくとも、弾道の確認や、心置きなくディボットをつくることはできるからね!

ここ数週間は、すべてにおいて上々だった。と言うのも、僕は自宅に室内練習環境を備えているし、外にはチッピングや練習グリーンもあるから、どちらにせよ、自分の練習の50%はこなせたんだ。冬の間にやる練習と同じだから、そこまでゴルフが恋しくなることはなかった。

しばらく大会でプレーすることはないので、まだ集中力を完全に戻すところまでは上げないんだ。大会、あるいはシーズンの再開へピークを持って行きたいからね。許されるのであれば、コーチのグレアム・ウォーカーと時間を取って、そこから徐々に上げていこうと思っている。自分が取り組んで来た基礎的な部分の方向性が正しいことを確かめたいから、早い段階でコーチに会いたいと思っているし、そこから積み上げて、パフォーマンスを発揮できるモードに持っていきたいね。グレアムはヨークシャーのジ・オークスを拠点としていて、ここからは車でたっぷり2時間はかかる。僕は彼と16年間一緒にやってきたので、彼は僕のスイングを隅々まで熟知しているんだ。

■ ZOOMで会話をしながら

僕はロイヤルポートラッシュを舞台にした先週の「トラックマンインドア招待」に出場した。とても楽しかったのだけど、結果は散々だったので、練習しろとハッパをかけられる形になったね!これまでのところは良い感触を保ってきたし、身体も基本の動きを大事にしてきたので、実際にボールが飛んでいくのを見ることができれば、然るべき状態で練習を開始できると思う。

ただ、トラックマンの大会でプレーして、気がついた何よりも大きな点は、どれだけ僕が同伴競技者との交流を欲していたかということ。ZOOMでつながっていたユースト(ラウテン)とプレーしながら、僕らは終始会話をしていた。どちらかが酷いショットを打った時の、あのちょっとした冗談や励まし、そして理解が得られたのは良いものだった。人間的な要素を感じるのが恋しいんだね。友人の一人であり、何年も前から良く知っているユーストと、再びつながれたのは良かった。

現在、僕の自宅にはコンピューターやプロジェクターを含め、トラックマン一式がセットされている。何年も前から、ずっと設置しようと思っていて、数値を出してくれるトラックマンのGoアプリは使っていたのだけど、これでコースが視覚的に再現される完全なセットアップが整ったんだ。ロックダウンは、セットに投資してそろえるためのちょうど良い機会だと思った。素晴らしい機能が備わっているので、僕はこれで練習の埋め合わせができるし、なにせ自宅にあるのが良いよね。いつかは、社交の場にも活用できそう。誰かが自宅にビリヤード台を持っているのと同じで、将来的には友人が集まって、ビールを飲みながらこれでラウンドするなんていうことにもなるだろう。

ロックダウンはおもしろい時間になっている。楽しんでいるとは言わないけれど、この期間中は片付けたいと思い続けてきた仕事を片付けることができたし、ここ数カ月は自分自身を見つめ直すこともできた。

■ レースカーと障がい者ゴルフへの思い

僕はかなりの車好き。ゴルフ以外で情熱を注いでいることの一つだね。エンジニアリングが好きなんだ。叔父はエンジニアだったし、義理の父は腕の良いメカニックで、僕は色々と教わりながら育った。僕はとにかく、レゴを組み立てるのも、車いじりをするのも好き。レース場で走らせる車を所有しているのだけど、ロックダウンになるまで整備して改造する時間がなかった。いつもは、何週間か休みになると、整備するのではなく、レース場を予約して車を走らせるのだけど、今はレース場が閉まっているので、車を整備台に乗せるちょうど良い機会になった。

車はポルシェのケイマンR。純然たるレーシングカーというわけではないのだけど、徐々にレース仕様に進化している。僕はこれを車も模型キットみたいな感じでいじっている。しくじったとしても、幸運なことに義父がいてくれるので、電話一本でトレーラーに載せ、彼の工房へ運んでしっかりした整備を施してもらうことができる。それに、彼は僕がどんな改造をしたかに関わらず、レース場で走らせるのに安全かどうか点検してくれるんだ。

僕は自分がEDGAのアンバサダーに任命されるかもしれないと知って、かなり驚いた。昨年まで、障がいのある人とゴルフをプレーしたことはなかったからね。故に、「ブリティッシュマスターズ」のプロアマで、ブレンダン(ロウラー)、フアン(ポスティゴ・アルセ)、そしてキャロライン(モール)とプレーしたのは、素晴らしい経験だった。彼らはとにかくかなり腕の立つゴルファーで、誰も愚痴をこぼすことなどなく、自分自身に合ったやり方を見つけるという気軽さを持っていた。皆、一緒にいると良い影響を受ける人々で、自分自身を他の人と違うと見なしていなかった。まさにその通りで、彼らは違うと見なされるべきではないんだ。

実際のところ、僕がどうしてゴルフにのめり込んだのかは典型的な背景があった訳ではないので、分からないけれど、とにかく僕はこのゲームが大好きなんだ。僕は障壁や排他的な考え方を取り除いて、誰もがプレーできることを証明したい。その上で、障がいを持つ人々がこのゲームを本当にエンジョイしていることほど、素晴らしい例もないよね。

このゲームの伝統的な要素は残すべきだとは思うけれど、ゴルフは誰もがアクセス可能であるべきだし、少なくとも、その機会を与えて楽しめるかどうか見てみるべき。だから、僕は障がい者ゴルファーの認知度を上げるためであれば、何でもしようと思う。ゴルフをパラリンピックの正式種目にすることにも情熱を持っていて、そうなるのを見てみたいと思っている。

僕はすべてのスポーツが好きで、リバプール(FC)の大ファンなんだ。(リバプールを応援していると)往々にして起こりがちなのだけど、僕らはリーグ制覇を30年も待ち望んできたのに、パンデミックのおかげで、また持ち越しになってしまった!プレミアリーグが再開されれば最高だけど、もしそうならないのであれば、選手たちには来季も首位を独走できるように、フィットした状態で戻って来て欲しいね。僕は誰もが、予測不能な要素を持つライブスポーツを欲していると思う。僕も気がつくと、誰かがオンラインでレースをするバーチャルのF1みたいなものを観ていることがある。予測不能なところや、応援できる何かが欲しいんだよね。

僕はこの期間中、プロのスポーツマンが緊張感やアドレナリンといった、競い合う鋭さを恋しく思ってきた。アドレナリンが駆け巡るのは、なにも優勝したときやタイトルに挑戦しているときに限らない。良い1週間を送れていなくて、ギリギリ予選通過を目指すとき何かにもアドレナリンは出てくるんだ。こうした状況は、自分の心情や性格を変えるので、その感じが恋しい。それを再現するのは無理なんだ。もしかしたら、僕がレース場で車を走らせるのを好きな理由はそこにあるのかもしれないし、今はまたいつかレースに行って心臓をバクバクさせられたら良いなと思っている。



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