有終の美を飾った2017年 アジアンツアーCEOジョシュ・バラック
2017/12/11 13:49
アジアンツアー通信/2017年12月号(2)
私はシャオ・ボーウェン(中国)が優勝を飾った「アジアゴルフチャンピオンシップ」の開催地、中国・廈門市(あもい)市でこの原稿を書いている。これは9年ぶりの中国開催となったアジアンツアーの試合だったが、総括すれば、非常に大きな成功を収めた。中国ゴルフ協会(CGA)、我々の興行パートナーである中国ゴルフドラゴン、政府関係者、そしてもちろんツアーメンバーたちも、アジアンツアーの中国復帰を大いに喜んだ。我々はいま、この絶対的に重要な市場において、この先数年にわたって存在感を増していく舞台を整えた。これはツアーと選手たちにとって大いなる前進だ。
2017年はトーナメント日程の拡充、組織強化の取り組み、R&Aの準メンバー化を含む重要な提携、パナソニックスイングの新設など、アジアンツアーにとって特に充実した1年となった。
来シーズンの目標は、これまで最多だった2008年の32試合を上回る、33試合をメインツアーで開催することだ。2018年は少なくとも6試合の新規大会(韓国2試合、ニュージーランドオープン、フィリピンゴルフ選手権、中国で最低2試合)が予定されている。加えてCGA(中国ゴルフ協会)の日程を2週間抑えているので、さらに数試合を追加することができそうだ。
ADT(アジア下部ツアー)に関していえば、2018年は17年を2試合を上回る最低22試合を計画している。10から12試合がマレーシアでプレーされ、タイで4試合、台湾とインドネシアで2試合ずつ。また、ADTの試合はブルネイ、バングラデシュ、パキスタン、ベトナム、その他の地域で、様々な段階の計画や開発が行われている。だから、ぜひ準備をして、この素晴らしい成長の時期にチャンスをつかもう。
我々は最近、2018年シーズン序盤のハイライトのひとつである「ユーラシアカップpresented by DRB-HICOM」(1月12日開幕/マレーシア)のチームを発表した。チームはインド人スターのアージュン・アトワルがキャプテンで、副キャプテンは中国人レジェンドの張連偉。代表選手はガビン・グリーン(マレーシア)、キラデク・アフィバーンラト(タイ)、パチャラ・コンワットマイ(タイ)、プーム・サクサンシン(タイ)、SSP.チャウラシア(インド)、池田勇太、谷原秀人、李昊桐(中国)、カン・スンフン(韓国)、アン・ビョンフン(韓国)、ニコラス・ファン(マレーシア)、アニルバン・ラヒリ(インド)によって構成される。チームアジアがトーマス・ビヨーン率いるチーム欧州に拮抗した戦いを挑むことを確信している。
最後にアジアンツアーメディアの才能あるプロダクションチームの仲間たちを祝福したい。第22回アジア・テレビジョンアワードで、彼らの携わった「SMBCシンガポールオープン」が、“ベスト・ライブスポーツ報道賞”を受賞したからだ。2017年と同じように「SMBCシンガポールオープン」が新シーズン開幕戦となり、アジアPGAとして活動していた時期からアジアンツアーとなって24年目を迎える最忙な2018年シーズンの幕開けを飾る。1月が待ち遠しい限りだ。
情報提供:ASIAN TOUR