2014年 タイランドゴルフ選手権
期間:12/11〜12/14 場所:アマタスプリングCC(タイ)
あるぞマスターズ!小田孔明「そのためにここに来ている」
タイにあるアマタスプリングCCで行われているアジアンツアー「タイランドゴルフ選手権」の2日目、風の舞う難コンディションの中、賞金王・小田孔明が3バーディ1ボギーの「69」とスコアを伸ばし、通算イーブンパー。週末へ向け、首位と4打差の9位タイへと浮上を果たした。
新しい肩書きが付いて、まだ一週間も経っていない。「キャディに“さすがっすね”って言われるくらい。あいつに言われても嬉しくないけどね」とほやほやの賞金王は笑い飛ばした。だが、昨年よりも深いラフに、フェアウェイは軟らかく、グリーンは逆に硬い。強い風も加わったコースで、この日アンダーパーを記録したのは12人だけだ。
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10番から出た2日目は、18番でボギーを先行させたが、折り返したアウトでスコアを伸ばした。2番(パー5)ではティショットを左に曲げたが、かろうじて池のふちに止まって、レイアップ後の3打目を7Iでピンそば2mにつけてバーディ奪取。
「勢いがついたね」と、6番でもバーディを重ね、迎えた236yの8番(パー3)では3Iでピン奥の傾斜から戻してあわやホールインワンのスーパーショットでギャラリーを魅了した。「あれは良かったね」と小田。同組で回るバッバ・ワトソン、トンチャイ・ジェイディー(タイ)からも「グッドショット!」と賛辞が飛んだ。
世界ランク53位で迎えている今年の自身最終戦。小田の狙いは当然、年末時点で50位以内に入って、来年の「マスターズ」出場を決めることだ。「(マスターズは)すごく出たい試合。もちろんそのために来ているし、関係なかったら来ていない」。
目標はトップ5に据えている。「そのためには予選を通っていないとダメな話で、今日は頑張ったと思う。これで予選落ちするようじゃ“何やってるんだ”って話になる」。まず1つめの関門はクリアした。週末はさらに上を目指すだけだ。(タイ・チョンブリ/今岡涼太)