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PGAが女性ティーチングプロを募集へ LPGAは「反対」明言
2019/02/28 18:13
日本プロゴルフ協会(PGA)は、男性に限ってきたティーチングプロ(レッスンプロ)会員の門戸を女性にも広げる。倉本昌弘会長が26日の理事会後の会見で、3月の総会を経て正式決定すると明らかにした。一方、400人の女性ティーチングプロ会員を抱える日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は「以前から反対の立場であり、現在も変わらない」と不快感を示した。
PGAのティーチングプロ募集要項では現在、受験資格を「満20歳以上に達する男性」に限定している。一方、PGAの定款は性別による会員資格の限定をしておらず、倉本会長は「定款を変更することなく、今できること」として、要項の文言を性別を問わないものに差し替える意向だ。
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倉本会長は時代の流れを汲んだ当然の変化とし、「今は男性しかいないが、企業やゴルフ場から女性を紹介してほしいという依頼があれば我々であっせんできる」とメリットを強調。現在のLPGA会員からは募集しないとし、一定の配慮を見せたが、LPGA側からは2月中旬に「女性会員はLPGAに任せていただけないだろうか」との申し入れがあったという。
LPGAは取材に対し「PGAさんの女性会員募集については協会として以前から反対の立場でしたし、現在でも変わることはありません」と明言した。
倉本会長は「LPGAさんが異議を唱えたとしても、PGAの組織としてどうするかという議論ですから」と取り合わず、「3月の総会をもって正式に性別の区別なく募集する。告知もするし、募集のキャンペーンもやる」とした。
ティーチングプロの資格はPGAが一括して審査しているが、PGAとLPGAでは会員になれる条件が異なる。LPGA会員は最上位のA級の資格が必要だがPGAは2番目のB級でも可能だ。この条件の違いが、ティーチングプロを目指す女性の選択に影響を与える可能性もある。(編集部・塚田達也)