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磯佑太(18歳)負けて悔い無し/日本アマ

予選2ラウンドを5アンダーでラウンドしメダリストに輝いたイ・スミン(韓国)は、マッチプレーの1回戦、2回戦と6&5という圧勝で勝ち上がった。そして、そのスミンと準々決勝で当たったのが茨城県の水城高校3年生、磯祐太だった。予選を勝ち上がった32名の中には今年59歳になる崎山俊紀を始め、大会史上最年少(13歳10ヶ月)でマッチプレーに進んだ芹澤慈眼など年齢層が幅広かったが、4日目まで残った中では磯が最年少となった。

身長182センチと恵まれた体格が繰り出すドライバーショットは290ヤードを越える。スタートの1番を先制した磯は、3番、4番と奪われるが、5番、6番を互いにバーディで引き分けると、7番で奪いオールスクエアに戻した。

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しかし、8番、9番と再び奪われ劣勢に。12番で3ダウンを喫した時には流れは完全にスミンペース。ところが、磯は終盤に驚異的な粘りを見せた。左ドッグレッグの15番では左の林方向を向くと、狙い通りにフェアウェイに運びバーディを奪う。

16番パー4はスミンが2打目をグリーンオーバーしてパーを奪えず、その差は1つと迫った。そして17番パー3、先に打った磯のボールはグリーン奥に乗っただけでスミンのボールはピン手前1.5メートル。下り15メートルで左に切れるラインを読み切った磯は、このバーディパットを沈めて右手でガッツポーズを作った。

だがそれを見たスミンは、顔色一つ変えずにバーディパットを沈め1アップは変わらず。そして最終18番までもつれ込んだが、磯はティショットを左の林に打ち込んでしまった。木の後ろについてしまい2打目はフェアウェイに出すだけ。このホールでパーを奪えなかった磯は2ダウンで敗退してした。

「相手の方が上だと思っていたので、勝つというよりもどこまで出来るか試したかった。凄く楽しめました」。負けて悔い無しという磯は、清々しい笑顔でホールアウトした。「最後は曲げてしまいましたが、あれが今の実力です。まだこれからも試合は続くので、次に頑張りたいです」と話す。

来月には今大会の会場と隣接する霞ヶ関GCで「日本ジュニアゴルフ選手権競技」が開催される。「最後のチャンスなので優勝をしたいです」。来春には大学進学を目指している磯。数校から声をかけてもらっている段階だが、進路は未定とのこと。今回ベスト8入りし、来月には最後の挑戦となる「日本ジュニア」で最高の成績を目論む。そして、大学4年間で日本のアマチュアナンバー1の座を目指すことになる。(埼玉県狭山市/本橋英治)

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