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2001年は糸巻きボールを明確に葬った年だった

糸巻きを使って勝ったプレイヤーはPGAツアーにも、シニアPGAツアーにも、LPGAツアー、バイドットコムツアー、ジャパンゴルフツアー、カナディアン・プロフェッショナルゴルフツアーにもいなかった。世界中のさまざまなツアーでどうなのかを調べるのは少し難しいが、おそらくメジャーなツアーでの糸巻き使用優勝者はいないのではないか。ゴルフウィーク誌の調べでは皆無である。

糸巻きボールとは何だったか。従来の考え方では、液体、または固体の小さな中心核にゴムの糸を巻き付けた大きなコアをもつボールのことである。PGAツアーではタイトリスト・プロフェッショナルという糸巻きが1990年代の人気ボールだった。2000年の終わりにタイトリストがソリッドコアのPro V1 を導入してから事態は変わった。糸巻きの消えていく運命についてはもとよりスポルディングやブリヂストンが予言していたが、それは正しかったわけだ。いずれにしてもPGAツアーの公式、非公式な歴史において糸巻き球を使った優勝者がいないというのは今年が初めてのことであり、75年におよんだ一つの時代が終わったと考えていいだろう。

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マックスフライのレボリューションとA10は大きなソリッドコアに薄い糸巻きの層があるのだが、もはやそれは糸巻きとは言えまい。やはり、Pro V1 、ナイキ・ツアーアキュラシー、スポルディング・ストラータ、あるいはキャロウエイやプリセプトのさまざまなボールと同種のソリッドコアという新しいカテゴリーに属するといえる。マックスフライのボールはコアの周りに糸巻きのレイヤーがある構造で、ほかのメーカーのボールはそれが薄いプラスティックやゴムのレイヤーだというだけだ。

Pro V1 は見事な成功を収めた。PGAツアー46試合のうち32試合で勝った。ナイキのボールは6勝で、4勝以上しているメーカーはほかにはない。シニアPGAツアーでもタイトリストは圧倒的優位に立っていて37試合で19勝、PGAヨーロピアンツアーでも40試合のうち23勝、バイドットコムツアー28試合中21勝、カナディアンツアー14試合で13勝。LPGAツアーではキャロウエイがアニカ・ソレンスタムの8勝も手伝ってタイトリストに優り、キャロウエイ17勝、タイトリスト12勝、マックスフライ5勝となった。日本ではブリヂストンが11勝、タイトリストは7勝。キャロウエイは6勝で3番手につけた。世界各地でのプロの試合で使われたボールをすべて把握するのは困難だが、ゴルフウィーク誌の調べでは全世界ではタイトリスト142勝、キャロウエイ49勝、ブリヂストン(プリセプト)23勝、ナイキ20勝、マックスフライ14勝となる。2001年のゴルフ用品業界での主役はボールだったことは間違いないだろう。

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