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松山英樹、3連覇に黄信号 首位と10打差&左腕負傷/アジアパシフィックアマチュア選手権2日目

来年度の海外メジャー初戦「マスターズ」出場権をかけた「アジアパシフィックアマチュア選手権」2日目。1アンダーの10位タイから出た松山英樹は「69」で回り通算4アンダーの7位タイに順位を上げたが、単独首位を走る中国の14歳、グァン・ティンランとの差は10ストロークに拡がった。

正午に予定された松山のティオフの前、既に第2ラウンドを終えたトップのスコアは通算14アンダーまで伸びていた。グァンは「66」の初日に続き、「64」をマークしてホールアウト。3連覇を狙う王者は早々に大量のビハインドを追う展開を強いられた。

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バーディ合戦に早く加わりたい思いはなかなか実らない。出だし3ホールでチャンスを作れず、4番で4メートル強のバーディチャンスを逃すと、思わずひざから崩れ落ちた。5番(パー3)で第1打をピンそば1.5メートルにつけて最初のバーディを奪うが、7番(パー5)では下りの1メートルがカップに蹴られてパー。1打しか伸ばせぬまま折り返した。

すると11番(パー5)でアクシデント。「前半になかなか入らなくて、力が入ってしまった」。フェアウェイから2オンを狙った第2打を左に大きく曲げ、グリーン左手前の深い茂みの中へ。捜索の末、なんとかロストボールは免れたが、ブッシュで強振した第3打の際、左ひじ付近に痛みが走った。その後はパット、アプローチを除くショットでは「力が入らない」とフォローでクラブから片手を離すシーンが相次ぎ、苦労しながらパーを並べた。

それでも終盤、意地を見せる。15番(パー5)でグリーン奥のラフからチップインイーグルを決めてガッツポーズ。16番をボギーとしたが、初日に池ポチャからダブルボギーとした直後の17番(パー3)で、5メートルのバーディパットを沈め再び右手で拳を作った。

最終18番では惜しくもバーディを逃し「とてつもなく頑張らないといけなくなった」と苦笑いしたが、闘志は失せていない。ホールアウト後、スタッフがアイシング用の氷などを準備する傍ら、松山は「大丈夫です。大丈夫…。それ(負傷)をカバーできる技術が無かっただけです」と気丈に話した。その後は日没前の練習場へと急ぎ、すぐにショットの修正に努めた。

「明日は10打差からですけど、6つ、7つと伸ばせれば。上(首位)が、そう伸びるとは思わない。2日間で競技は終わりじゃないんで。プレッシャーをかけられるように頑張りたい」。数字上では窮地ともいえるストローク差。それでも、オーガスタでの戦いを知る松山だからこそ、その切符は簡単には諦められない。(タイ・バンコク/桂川洋一)

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