<2日目>山下勝将が4打差9位に浮上 日本勢は6人予選通過
2023年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権
期間:10/26〜10/29 場所:ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)
フィールド最上位が1打届かずまさか…杉浦悠太「自分の実力」
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 2日目(27日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)
初日とは打って変わり快晴、そして弱風と天候に恵まれた2日目。開幕前の世界アマチュアランキングでフィールド最上位(15位)として臨んだ杉浦悠太(日大4年)は、カットライン上で最終18番を迎えた。
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フェアウェイからの2打目を15ydほどショートし、花道からのファーストパットを1.5mにまで寄せた。入れれば予選通過が決まる場面。カップにパターのシャフトをかざして入念にボールのラインを合わせ、「(カットラインは)分かってました。これを外したら落ちるな、と思いながら」打ったパーパットは、カップのひと筋左を抜けていった。「結構外れてしまったので、フックもあったのかな…」。悔しさを押し殺しながら、言葉を絞り出した。
スタートの1番から12番までパーを並べ、流れは悪くなかった。「前半は良いゴルフができていて楽しかった。後半はバーディチャンスもあったけど、1回のミスでボギーを打ってからダメになっちゃいました」。13番で最初のボギーをたたくと、続く14番ではアンプレヤブルを強いられてダブルボギー、15番でもボギーと、悪い流れを食い止められなかった。「自分の実力ですね。残念です」と唇をかみ締めた。
初日から「79」「76」。通算13オーバーで終えた2日間を「頭を使うコース。プレーしてみたかったコースでできて楽しかったですけど、まだ戦っていける実力がついてなかった」と総括した。
今大会には、エントリーを済ませていた国内ツアーのセカンドQTを蹴って出場。開幕前には「プロ転向を遅らせてでもマスターズと全英に出たかったので」と並々ならぬ思いを持って臨んだ一戦だったが、「パターで悩むことが少なかったのでビックリというか、すごい残念。パッティングの大事さが改めて分かったので、練習の仕方とかも見直していきたい」と収穫も見つけた。
将来的にはプロの舞台を目指す22歳だが、まずは11月に控えている大学ゴルフ部の試合に照準を合わせる。この悔しさを、必ず糧にする。(オーストラリア・メルボルン/内山孝志朗)