馬場咲希 プロフィール
2023年 日本女子アマチュアゴルフ選手権
期間:06/13〜06/16 場所:秋田CC 太平山・日本海C(秋田県)
“トリ”にOB…馬場咲希は出遅れ 作戦変更も/日本女子アマ初日
◇女子アマチュア◇日本女子アマチュア選手権 初日(13日)◇秋田CC(秋田)◇6409yd(パー72)
女子アマチュア日本一決定戦で、馬場咲希(東京・代々木高)が出遅れた。前週の国内ツアー「宮里藍 サントリーレディス」から中1日で臨んだ第1ラウンドは「75」を叩いて3オーバーの57位、首位とは6打差で滑り出した。
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前半11番(パー5)でバーディを先行させた直後、12番に落とし穴があった。左ラフからダフらせた2打目は同じサイドの林の中へ。「ちょっと狭かったけれど、隙間が空いていたので狙った」というウェッジでの脱出は失敗に終わり、4打目でフェアウェイに戻して5オン2パットのトリプルボギーを叩いた。
ここ数カ月、とくにティショットがしっくりこない。「サントリーでは(5月)ブリヂストンレディスなどに比べたらちょっとは良くなったと思ったんですけど…」。不意に出る“チーピン”がスコアメークを難しくしている。
これまでほとんど足を運んでこなかった東北地方。初めて回った秋田CCは両サイドに木々が配置され、今の馬場には余計に狭く感じる。最終9番、1Wショットが左サイドのOBラインを越えてダブルボギーフィニッシュ。上位スタートを逃し、「あしたはティショットでドライバーを持つのはやめようかな…。あまり距離も長くないので」と飛距離性能を生かした作戦変更も頭に浮かんだ。
「耐えるパーパットもいくつか入った記憶もないくらい悪いところしかなくて」。中盤のピンチをしのいだシーンも忘れるほど、今はショットの不振が悔しい。束の間の休息さえ許されない連戦にも「そこまで疲れてはいない。まずはあした、予選落ちしないように」と自らを奮い立たせる。2日目のハードルは決勝ラウンド進出となる上位60位タイの確保だ。
昨年の「全米女子アマチュア」制覇から日米ツアーや世界大会を渡り歩き、国内アマチュア競技でのプレーは少なくなった。「久しぶりに会えた友だちもたくさんいて、すごく楽しい」。心躍る時間を2日で終わらせるわけにはいかない。(秋田市/桂川洋一)