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馬場咲希は惜敗で次週日本女子オープン 宮里藍さん「自分の感覚大切に」

◇女子アマチュア◇宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY 最終日(25日)◇PGM石岡GC(茨城)◇6188yd(パー72)

「全米女子アマチュア」を制した馬場咲希(代々木高2年)は米女子ツアー9勝の宮里藍さんが主宰を務めるジュニア大会を2位で終えた。首位に2打差の3位から6バーディ、1ボギーの「67」で回り通算9アンダー。優勝に1打届かなかったが、宮里さんは今回で2回目の参加となった17歳の成長を喜んだ。

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2日間の短期決戦で、馬場には最後に「決めれば勝ち」の場面がやってきた。大会はプレーオフを実施せず、首位が同スコアで並んだ場合は最終日スコアのカウントバックで勝者を決定する。叶結衣(沖学園中3年)を1打差で追った最終18番、7mのバーディパットはカップのわずか横を通過し、天を仰いだ。

「入るんじゃないか…と思ったけれど、最後切れなくて」と悔しがった。「でも、思い通りに打てたので満足」と話したのは、大会を通じ宮里さんの現役時代を支えた「ビジョン54」の哲学に触れ、「迷わず打つこと」を意識し続けたから。次週は29日開幕(木)の国内メジャー「日本女子オープン」(千葉・紫CCすみれコース)に出場する。「今回、学んだことをすぐに実践したら手応えはあったので来週も迷わずに行きたいと思います」と笑顔で語った。

前週の国内ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」にも参戦。米国で快挙を遂げてから、アマ・プロの大会が目白押しの秋を馬場は「今はとにかく楽しむことを大切にしているので。意識しなくても楽しいんですけど…(笑)」と、ゲームを軽快にこなしている。

宮里さんは馬場の成長について「この1年、彼女自身が経験して培った自信が大きい」と話した。自身も高校時代にプロツアーを制したことで一躍時の人に。境遇を似たものにする17歳へ「私の経験と、彼女の今の時代はまた別物で、言えることはあまりない」とした上で、「あまりいろんな情報に惑わされないでほしい」とエールを送った。

「まだ17歳。彼女らしいゴルフのスタイルはこれから確立されていく」と長い目で成長を期待。世の中にあふれる情報の取捨選択も注目選手のキャリアにおいてはカギになる。「本人次第だと思います。一つひとつ(すべてを)受け取る必要はなくて、自分に引っかかったもの取り入れればいい。自分自身の感覚をどれくらい大切にできるか。それもメンタルのスキルのひとつ。たぶん、彼女だったらできると思います」と、うなずいた。(茨城県小美玉市/桂川洋一)

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