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【GDO EYE】予想を超えた“韓国スタイル”の難しさ

石川遼矢野東がスポット参戦していた「韓国オープン」が閉幕した。開幕前はロリー・マキロイダニー・リーといった、ポスト・タイガーの座を狙う次代のスター候補たちの競演が大きな話題となっていたが、大会を終えて最も心に残ったのは、これまで未知の世界だった“韓国ツアー”へのイメージが大きく変わったことだった。

それは、予想を超える難度の高さ。フェアウェイの左右は大会用に狭く絞られた上、幅広いファーストカットはセミラフ並みの芝の長さ。今週、石川はこのセミラフからセカンド以降を打つことが多かったが、「ボールのスピン量が減って、下り面にボールが落ちると止まらないことが多かった」と話す。そして、特徴的だったのがピンポジションだ。予選ラウンドからカップが極端に端々に切ってある上、「マウンドの下や斜面の途中に切ってあることが多かった」(石川)と、上りのライン、下りのラインを残すかで難度がガラッと変わるのだ。

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日本ではパット名手として鳴らす矢野も、「カップを傾斜の途中で切りまくっているので、ショートパットも曲がって難しい」と音を上げる。石川は最終日のスタート前、日本でもプレーしているキム・ヒョンテにピンポジについて聞いたところ、「このピンポジが韓国のスタイルなんだよ」との答えが返ってきたという。JGTO(日本ゴルフツアー機構)の関係者によれば、日本ツアーでは傾斜の途中でカップを切らないことを前提にピンポジを決めているという。国が異なれば、ピンポジに対する意識も異なるというわけだ。

通算10アンダーで優勝したのは、昨年の韓国ツアーの若き賞金王、24歳のベ・サンムン。会見で、日本メディアからピンポジの難度について問われ、「みんな同じ条件ですし、成績は実力によってついてくるもの。(ピンポジから)コースを十分に読んで、セカンドを打つことが大事。確かに、日本とのピンポジの難しさは違うと思う」と話す。そして、誇らしげに、こう締めくくった。「でも、これが“韓国スタイル”なんだ」。(編集部:塚田達也)

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