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木戸侑来、森美穂のそれぞれの涙/2012年度LPGAプロテスト

先週の「サマンサタバサレディース」でツアー初優勝を飾った木戸愛の妹、侑来(ゆきな)が、茨城ゴルフ倶楽部で開催された「2012年LPGA最終プロテスト」に出場。通算3オーバーの28位タイから最終ラウンドに出た木戸は「77」と失速し、規定の20位タイ(上位18位タイ、24名)までの合格者に名を連ねることはできなかった。

「頑張ってきた結果がダメだったのは本当に悔しい。でもこれからも頑張るしかない」と、涙で声にならない声を振り絞った。「パットはこの3日間完璧と言えるほど良かったのに、ショットの調子が悪く、パーセーブするのがやっとだった」と不調のショットも、2日目のラウンド後に調整に臨んだが、「今日のラウンドで活かせなかった」と唇を噛む結果に。

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「(実際にプロテスト受験して)甘い考えでは絶対にダメだし、厳しい世界だと改めて実感した。姉や父から何度も聞かされていたんですけど・・・QT?もちろん挑戦していきます」と悔しさをばねに、とにかく凛と前を向き続けた。

この日は両親、姉の3人が応援に駆けつけ、侑来を影から見守っていた。「自分のことより緊張します」と姉の愛は、たびたびトーナメント会場でもプロテスト受験に挑んでいる妹を想い、ツアーで離れている間も電話やメールで、互いの状況を報告しあっていた。アテスト後、侑来は家族の顔を見るなり、悔しさと安堵の入り混じった気持ちで、再び大粒の涙が彼女の頬をつたった。

さらに、昨年は2日目で予選突破ならず、悔し涙を流した森美穂も、「77」と崩れて55位タイに終わり2度目の悔し涙を飲んだ。「今日は出だしでつまずいてしまったのが一番悔しい。そのせいで耐えるゴルフを強いられてしまいましたから」と、淡々と話し始めたが、「スタート前も、プレー中も、今の自分の最大限を尽くそうと、目の前の一打に集中したけど、精一杯でした・・・」と堪えきれず、涙が堰をきったように溢れると、その先の言葉を聞くことはできなかった。

それぞれの選手が、さまざまな思いを胸に挑んだ2012年のプロテスト。2人の流した涙の思いは違えど、悔しさは必ず強さの糧となる。次なる目標、再チャレンジに向けて、再び新しい一歩を踏み出す。(茨城県つくばみらい市/糸井順子)

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