大会恒例となっている母国旗前での記念撮影。19歳キムは優勝カップにキスをした（Stuart Franklin/Getty Images）

◇米国女子メジャー◇ザ・エビアン選手権 最終日◇ザ・エビアンリゾートGC（フランス）◇6,453ヤード（パー71）

今季メジャー最終戦最終日は上位陣が難コースを攻略してスコアを伸ばし、バックナインに入って1打差に最大5人がひしめく大接戦に。メジャー初出場の19歳キム・ヒョージュが最終ホールの劇的な逆転により、史上3番目の若さのメジャー制覇で、米ツアー初優勝を果たした。

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首位から出て、一時は後続に3打差をつけたキムは、タイトルが目の前にちらつき始める難関の14、16番で相次いでボギー。2位からスコアを伸ばした百戦錬磨のカリー・ウェブ（オーストラリア）に1ストロークかわされ最終18番へ。強気の2打目でつけた5メートルのバーディチャンスを沈め、3打目の寄せに失敗していたウェブがパーパットを外して最後の最後に再逆転した。

メジャー優勝の年少記録では、18歳で2007年「クラフトナビスコ選手権」を制したモーガン・プレッセル、19歳55日で2014年「クラフトナビスコ選手権」を制したレクシー・トンプソンに次ぐ3番目の若さだった。

39歳ウェブは優勝すれば、6つ目のメジャータイトルで“ウルトラ・グランドスラム”達成だったが、最終18番の3打目が痛恨だった。3位は通算9アンダーでジャン・ハナとハー・ミジョン。さらに1打差の5位にチェ・ナヨンと韓国勢が続き、昨年優勝のスーザン・ペターセン（ノルウェー）は通算7アンダーで6位だった。

3人が決勝ラウンドに進出した日本勢は、横峯さくらが5バーディ4ボギーで出入りの激しいゴルフを堪えて通算3オーバー、29位の最上位フィニッシュとなった。前日15位の上原彩子は5つスコアを崩して通算4オーバーの32位。宮里美香は16番でプロ転向後初のホールインワンを記録したが、通算5オーバーで36位に終わった。