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上田が単独首位で最終日へ! 猛追の横峯が2位に浮上

◇米国女子◇ミズノクラシック2日目◇近鉄賢島CC(三重県)◇6,506ヤード(パー72)◇曇り◇ギャラリー数:4415人

ビッグスコアが続出し、上位が大きく入れ替わったムービングサタデー。通算13アンダー単独首位で最終日を迎えるのは、上がり4ホールを連続バーディで締めるなど8バーディを量産し、「64」をマークした上田桃子。07年大会を制し、米ツアー参戦への扉を開いた思い入れ深い地で、2年ぶりのタイトルに王手をかけた。

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通算10アンダーの単独2位には、自己ベストとコースレコード更新となる「63」をマークした横峯さくら。9バーディ、ノーボギーという内容で38位タイからの急浮上を遂げ、優勝争いに名乗りを挙げた。通算9アンダーの単独3位にホステスプロの服部真夕が浮上。2週連続優勝がかかる有村智恵は「66」をマークし、通算7アンダーの9位タイ。宮里藍は3つ落とし、最下位に並ぶ通算4オーバーの76位タイに後退した。

<桃子、怒濤の4連続バーディフィニッシュで首位浮上>
最終18番、フェアウェイからの第2打をグリーン手前にショートさせた上田だったが、残り13ヤードをチップインバーディで締めて4連続バーディフィニッシュ。上田の優勝時、多くのチップインバーディを奪うジンクスがあるが、明日を予感させるこの一打に「まさか入るとは思わなかったのでびっくりしました」と、上田自身も目を見開いた。

8バーディノーボギーとスコアを伸ばし、通算13アンダーで2位に3打差をつけて単独首位に浮上。07年の同大会を制覇、そのまま賞金女王へと駆け上がったが「その時とは違う」と上田は言う。「07年は強い気持ちで行こうっていうのが良い方向に働いたけど、この2日間はナチュラルに自分を出せています」。ラウンド中にも絶えることのない笑顔、ミスをしてもすぐに切り替えられる安定したメンタルが、4年前とは違っている。「勝つのは大事だけど、今の自分は勝ち以上に自分のゴルフができるっていうことが大事です」と、明日の最終日もやることは明確だ。

<自己ベスト&コースレコード、さくら2位に急浮上>
インスタートの横峯さくらが、一気にリーダーズボードを駆け上がった。スタートホールの10番で3mを沈めてバーディとすると、前半4つ、後半5つのバーディを奪って、しかもノーボギー。10mのバーディパットが2回、さらに4~5mのパットをことごとく沈めて「こんなに入ったのは本当に久しぶりです」と笑顔がはじけた。

先週の休養で精神的にもリフレッシュできたという横峯。「2週間前まではチャンスについたら絶対入れないといけないって思っていたけど、今は自分のストロークをしようって、考え方がすごくシンプルになって、入らなくてもしょうがない、また次って思えるようになった」と、心の余裕が生まれた。「これを含めて残り4試合で優勝できればいいと思う」と、あえて賞金女王への想いは口にしなかったが、逆転タイトルへ明日は最終組で回る。

今大会のホステスプロの服部真夕は、スタート前の練習場で岡本綾子師匠の最終チェックを受けていた。「今日は普段より体が動いている。こういうショットをラウンド中にも打ってほしいな」。岡本独特の励ましを受けてティオフすると、きっちりと6バーディノーボギーのラウンドで通算9アンダーとしてホールアウト。明日の最終組へと飛び込んだ。

ここ数試合、2日目、そして最終日にスコアを落とす試合が続いている。「何が悪いのか分からないけど、気持ちなのか技術なのか、それが明日少しでも無くせるようにしたいです」。早速巡ってきたチャンスに、服部は静かに心を決めた。

2011年 ミズノクラシック



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