バーディ直後にボギー。自ら流れを断ち3位タイで終えた有村智恵

首位に1打差に肉薄し、「ニトリレディス」最終日を迎えた有村智恵。自身初となる逆転勝利へ向けてスタートした有村は4バーディ、2ボギーの「70」をマークしたが、優勝に2ストローク及ばない通算5アンダーの3位タイでフィニッシュ。2週連続優勝は、またもお預けとなった。

「2つのボギーが大きかった」と肩を落とす有村。前半の4番では、バンカーから1mに寄せてギャラリーを沸かせるも、これがカップに蹴られてボギー。後半の12番でも2mを外してボギー。いずれもバーディを奪った直後なだけに、「ボギーを打ったら勝てないと分かってはいたのに、流れを切ってしまった」と唇を噛む。

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過去9勝はすべて、最終日を首位からスタートしての逃げ切り勝利。逆を言えば、最終日に逆転できないパターンが続いている有村だが、「いつもみたいに（バーディを）“獲らなきゃ”と自らを追い込むことなく、気持ち良くラウンドできた。今までの追いかけての立場のゴルフよりも、良いゴルフができたと思う」と、その表情は清々しかった。

「ショットは良くなかったけど、パットは良くなっていると思う。ショットが噛み合ったら上にいけると思います」。2勝を挟み、これで出場9試合連続トップ10入り。賞金ランキングでは佐伯三貴を抜き、アン・ソンジュに次ぐ2位に浮上した。（北海道苫小牧市／塚田達也）