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丸山茂樹、死闘の末に公式戦V

雨のなか、丸山茂樹のリードで始まった36ホールマッチ。一方的かとも思われたが、やはりテラベイネンはただ者ではない。中盤から猛追。流れはテラバイネンに行ったかのような印象すらあった。

丸山の笑顔は見られなかった。好ショットを放つと、テラバイネンもまたピンにぴたりと付ける。ボギーの叩き合いではなく、バーディの取り合い。こういう1対1の勝負には、何か選手の闘志を引き出すものがあるのだろうか。あのテラバイネンが前日、SISU(フィンランド語でファイティングスピリットの意らしい。エール大卒業。学があるのだ)という言葉を使っていた。丸山には確かにある。テラベイネンにもたっぷりあった。

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最後は踏ん張った丸山が連続して4ホールを取り、結局3エンド2。34ホール目で決まった。
「嬉しいなんてもんじゃないです。この長丁場を勝ったという喜び。本当に嬉しい」と丸山。マッチプレーは子供のころから見ていた。いつかこの試合で勝ちたいと思っていた。 「でも、いちばん勝つのが難しいトーナメント。集中力、忍耐力、それを持続させないと勝てない」

取られた12番ホールは「悪夢かと思った」し、取り戻した13番では「テラベイネンが天使に見えた。頭の上に輪っかが見えた」という。一喜一憂しながらも、しかししっかり勝った。日本プロに続いてまた公式戦に勝利だ。

一方、3位決定戦は18ホールのプレー。尾崎健夫は前日の試合ですべてを出し切ってしまった形でなす術もなく惨敗。12番ホールで勝負が決まってしまった。つまり12ホールのうち7ホールで桑原将一に負けてしまったということ。マッチプレーはこういう局面になると、辛い。

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1997年 日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯



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