トーナメント初解説!佐藤信人の目/タイランドオープン初日
1998年 日経カップゴルフトーナメント中村寅吉メモリアル
期間:10/15〜10/18 場所:富士カントリー出島倶楽部(茨城)
ジャンボ転落。日下部光隆が大逆転!
早朝からサスペンデットを消化、長い休憩をはさんでスタートしたジャンボ尾崎はインに入って崩れ、まさかの2オーバープレー。69をマークした日下部光隆に4打のアドバンテージをひっくり返されてしまった。日下部は95年のペプシ宇部、97年のカシオワールドに続くツアー3勝目。それにしても、あのジャンボがこうも脆く破れ去るとは・・・。
日下部光隆はなんとか2位狙いのつもりでプレーをしていた。しかし17番を終わった時点でジャンボと並んでいることを知った。「並んでる!とギャラリーが言うんで、まさかと思った。2位に並んでいるのかなと思った」
だが18番のセカンドをミス。アプローチで2メートルにつけた。フックなのかスライスなのかもよくわからなかった。もちろん、これを外せば99パーセント優勝がなくなることは知っていた。「とにかく真っ直ぐ打とうと思った」そのパットがスルリと沈んだ。
同スコアで後から追うジャンボの18番。ティショットはフェアウェイのど真ん中。それなのに「え、ジャンボさんがどうして? なんで?」と日下部も首をかしげるようなグリーン大オーバー。まさかのボギーでジャンボが沈没した。
「まさか今週勝てるなんて思ってもいなかった。プレーオフになったら絶対かなわない。負ける自信がありました」
勝てるとは夢にも思っていなかったから、家にも何も連絡していない。「鹿児島ではテレビ中継していないんです。電話したらびっくりするだろうな」
2位でスタートした今野康晴は75を叩いた。「先週よりも今週の方が落ち着いてプレーできました。来週のブリヂストンも3週連続で最終日最終組でラウンドできればいいですね。自分にとってはすごいことなんで、頑張ります」
先週は最終日に76。今週は75。確かに来週こそは3度目の正直が実現してもいい。