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谷口徹、デッドヒートを制して初優勝

また新しいヒーローが誕生した。谷口徹。同志社出身で丸山茂樹深堀圭一郎などど同期にあたる。しかしこれまで実績らしい実績のなかった30歳。その谷口が最終日もスコアをしっかり4つ伸ばして堂々の優勝だ。

3人が首位に並んでスタートした最終日、だが桑原克典は大きく崩れ、本命のジャンボ尾崎も思うようにスコアを伸ばせない。試合は細川和彦、谷口の一騎討ちの展開となった。こうなると暑さに強い(?)実績の細川有利と思われたのだが、初シードとは思えない落ち着きで谷口が最後の逆転劇を演じてからくも追撃をかわした。

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「最後の18番のバーディパットは、とにかく入れることだけに集中した。入った瞬間、感激してしまって、うるうるしてしまった」という谷口。全身から力が抜けて、立っていられないほどだったという。

リードしていた試合を17番で細川に逆転されてしまった。「やっぱり優勝経験の差かなと思った。でも楽には勝たすまいと思いました」 ふだんから集中しすぎるきらいがある。集中してテンションが高くなると、つい攻撃的になりすぎてしまう。今週はリラックスと集中を心がけた。攻守の切り替えがうまくいったのが勝因と分析する。

細川和彦はまさかのボギーでプレーオフを逸した。「17番の逆転リードの直後で、多少守りに入ってしまったかな。谷口選手はまだ優勝経験がないから、後ろからついていくパターンの方が組み立てやすいと思っていた」
18番までは思惑どおりだったのだが、最後のパターだけが誤算だった。今までの中で、いちばん悔しい負け方だったという。

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1998年 三菱ギャラントーナメント



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