P.ミケルソンがトップ10返り咲き/男子世界ランキング
1999年 三菱自動車トーナメント
期間:05/27〜05/30 場所:レイクグリーンGC(岐阜)
ついにジャンボが抜け出した
バーディが気前よく飛び出す。3日を終わってアンダーパーがなんと48人。こんなときにオーバーパーなんて叩いたら恥ずかしくなるような雰囲気だ。
しかし大本命ジャンボ尾崎はバーディがこない。来そうでこない。ジーッとガマンの子を続けて、11番でようやく1つ。そして16番17番でごほうびのように2つ。これでトータル10アンダー。超モウレツ集団の中から頭一つ抜け出すことに成功した。
今季好調の細川和彦が3日目にようやく爆発した。一気に7つの貯金を増やして9アンダー2位集団。こちらも勝てそうで勝てないパターンが続いているだけに、今週は正念場だ。「15アンダーまで伸ばせばなんとか・・」と皮算用をしているが、ジャンボがそれを許してくれるかどうか。米山 剛も勝ちたくてジリジリしている状態。明日も激戦必至だ。
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ジャンボ尾崎は結局、昨日と同じドライバーを使った。「左手をフックグリップ系にしてスウィングしてみた。先週そういう練習をして、練習ではうまくいってたんだが、試合になると一抹の不安が頭をかすめてしまうんだ」
これまでずーっとスクェアにこだわってきた。しかし年齢、体力を考えるとこれからはフック系。「フックにして、体のキレを使ってスウィングすべきなんだ。頭ではわかってるんだけど、なかなかそうはいかない・・」
ただし、フックといっても「他人がみたって分からない程度」という。そんなテーマを持って臨んだ3日目、ドライバーは左へ左へと飛んだ。「2アンダーとか3アンダーなんかじゃなく、大きなスコアが出したいね。最近、優勝スコアが見えないんだ。ま、自分のスコアを言っておけば間違いないんだけど。16アンダーくらいで優勝したいね」
先週は優勝を逃がしたものの「すべて絶好調」の細川和彦は4連続をふくむ8バーディ。ボギーを1つ叩いた。「今週はまず昨年(谷口徹に競り負け)のカタキをとりたい。それと優勝。今週も初日2日と谷口さんと回って負けてるし。いろんな意味で、条件は揃ってる」
前夜、ホテルでジャンボといろいろ話をした。新しいツアーになって、若手が頑張らなければいけない。ギャラリーに来てもらえるようなツアーにしなくてはいけない。それにつけても、まず自分。いつまでも優勝争いに甘んじていてはダメだ。
特に焦りはない、と本人は力説する。「でも、なんて言うかな、結果でいえば、優勝。勝ちたい。名前残らないもん。勝たなきゃダメ。全英? 全英は寒いなー。でも出たい。出たいですよ・・・。明日は何も考えないでガンガンいきます!」
ここで優勝して全英出場の資格を獲得。それが細川和彦の切実な目標だ。