高山忠洋のスイングをスーパースローで見る
2012年 中日クラウンズ
期間:04/26〜04/29 場所:名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知)
白とS.コンランが首位! 高山が1打差、石川が4打差で追う
◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目◇名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース(愛知県)◇6,545ヤード(パー70)
一時は5打差をつけて独走態勢を築いたスティーブン・コンラン(オーストラリア)だったが、後半アウトの上がり6ホールで4つのボギーを叩き失速。この日3つ落とし、逆に3つ伸ばした白佳和と通算6アンダーで首位に並び、明日の最終日を迎える。
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7打差を追ってスタートした高山忠洋は5バーディ、2ボギーと3つ伸ばし、通算5アンダーの単独3位に浮上。通算4アンダーの4位タイに、この日のベストスコアとなる「63」を叩き出した野中茂、河合博大ら4人。石川遼は出入りの激しい内容ながら2つ伸ばし、通算2アンダーの12位タイに続いている。
<高山忠洋に青木功の助言「砂場で遊べ」>
難関・和合で予選ラウンド2日間をいずれも「69」でまとめた高山。ムービングデーの3日目は「67」とスコアを3つ伸ばした。目玉”となったバンカーからの第3打をチップインさせた3番から勢いに乗り、一気に3連続バーディ。さらに8番で残り131ヤードの第2打をピッチングウェッジでピンそばにつけ、前半で4つスコアを伸ばした。後半インでは最終ホールのボギーを含む1バーディ、2ボギーとしたが「最後のボギーは悔しいけれど、予定通り優勝争いに残れた。良い位置」と納得顔で振り返った。
年間2勝をマークした昨シーズンは賞金ランキング2位に輝く活躍ぶり。その躍進の一方で、近年は打球が高くなり、バンカーに入ると“目玉”となるリスクが大きくもなっていた。思い出したのは以前、青木功から受けた「お前は砂遊びが足りない」という助言。今週はあえてバンカーショットの練習を増やしたところだった。
最終日を迎えるにあたって、トップに1打のビハインドも、むしろ歓迎。「ここでリーダーに立つには精神的にタフでないと」と追いかける立場での最終組でのプレーは望むところ。「明日は最後まで噛み付くくらいの感じでやりたい。一打、一打、魂を込めて打っていく」。今夏に誕生予定の第一子、そして愛妻・梢夫人に今季初勝利を捧げたい。