ツアープロたちが興味津々の新シャフト「NEW FUBUKI」
7月28日から始まる国内男子「サン・クロレラ クラシック」の練習日。ドライビングレンジを見てみると、なにやらツアープロの人だかりを発見。今秋、三菱レイヨンから発売される「NEW FUBUKI」シャフトが完成したということで、早速ツアー会場にサンプル品を持ってきたのだ。特長は、前作の「FUBUKI」を踏襲しつつ、手元側に新素材を入れることで、振り遅れのミスを軽減できるとのことだ。コスメを見てみると、手元側は黒く前作と同様に手裏剣の模様が入っており、先端が白いツートンカラーなだけに、練習場でもひと際目立っていた。
三菱レイヨンのツアー責任者の深山氏に、製品の特長を詳しく聞いてみると、
「今度のFUBUKIは手元調子でありながら、振り遅れを防ぐというのが一番の大きな特徴です。左に行きにくいという前回のモデルの長所を踏襲しながら、手元に入っている(FUBUKIと書いてある左、手元方向の1センチくらいの黒い部分)メッシュ状の金属シートを入れたことで、それが実現できました」
プロが使用する上で「左に行かない手元調子」イコール「ミスは右プッシュアウト」となっていたが、これを防ぐために手元側に細工を施した。
また、どんなアマチュアに向いているのか聞いてみると、
「ツアープロが使うわけですから、競技志向のゴルファーでしょう。ただ、つかまるようにしたことで、前作よりやさしくなっていると思います」
この日、テスト(練習ラウンドも含む)をしていた主な選手は、
松村道央
井上信
白佳和
松山英樹(※アマチュア)
小田孔明(フェアウェイウッドにて試打)
松村道央に試打インプレッションを聞いてみた
「スペアのドライバーに入れて今日初めて打ったけれど、ものすごく良かった。まず3発打ったが、すべて気持ちよく振り抜けて、イメージ通りの弾道、スピン量、操作性すべて備わっていた。タイミングが合えば、いつでもエースドライバーにできると思います」
と、新シャフトの出来栄えに期待を寄せている。
前作の「FUBUKIシャフト」は、昨年賞金ランキング2位の藤田寛之や、PGAツアーの人気選手フィル・ミケルソンなど、国内外問わず一流選手が使用し話題を集めた。今回の「NEW FUBUKI」の投入で、新たなシェアを伸ばせるのか注目したい。