2009年WGC（世界ゴルフ選手権）の第1戦「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」が、アリゾナ州マラナにあるザ・リッツ・カールトンGCで開幕。8ヶ月ぶりの復帰となるタイガー・ウッズが初戦でブレンダン・ジョーンズ（オーストラリア）に勝利している。

長く実戦から離れていたタイガーであったが、スタートホールでバーディを決めいきなりリードを奪いその不安を一掃。その後は安定したプレーでジョーンズに並ぶことも許さない展開。12、13番でリードを最大4UPまで広げ、最終的に3&2で快勝。長期にわたるブランクもタイガーの敵ではなかった。次戦の相手は、同郷のレティーフ・グーセンを破ったティム・クラーク（南アフリカ）が相手。気の抜けない戦いが続く。大会連覇がかかるだけに、その動向から目が離せない。

日本から唯一参戦している片山晋呉は、昨年のマスターズ覇者、トレバー・イメルマン（南アフリカ）と対戦。12番までほとんどリードを許す苦しい展開であったが、最大差はイメルマンの2UPに止めるなど必死で食らいつきチャンスを待つ。13番でこの日2度目のオールスクエアとすると、続く14番から3ホール連取して一気に勝負をつけた。マスターズ覇者に勝利した片山の次の相手はジェフ・オギルビー（オーストラリア）。またしても難敵となるが、この日の勝利を味方に強豪に挑む。

その他の戦いでは、先週の「ノーザントラストオープン」に勝利し波に乗るフィル・ミケルソンが、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）に19ホールを戦った末に勝利。次戦はザック・ジョンソンと対戦する。ビジェイ・シン（フィジー）はソレン・ケルドセン（デンマーク）に2UPで勝利し、ルーク・ドナルド（イングランド）との戦いに臨む。そして、今大会で高い注目を集めているティーンエイジャー、ロリー・マキロイ（北アイルランド）は、ルイス・オーシュイゼン（南アフリカ）に勝利し、次戦はハンター・メイハンとの戦いに挑む。なお、現在欧州ツアー賞金ランク1位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）が、チャール・シュワルツェル（南アフリカ）に逆転負けを喫する波乱があった。