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1998年 全米オープン
期間:06/18〜06/21 オリンピッククラブ(米国カリフォルニア州)

リードを広げたスチュアート。レーマン、ツウェイが追いすがる

マット・クーチャーは文句無し全米のヒーローになった。バーディがとれず、終盤になってボギーを連発し、結果的には76を叩いてしまったが、途中までは優勝の期待すらかかっていた。もし、もし全米オープンでアマチュアが勝つようなことがあれば、まさにボビー・ジョーンズ以来の快挙だ。

当時とは時代も違う。あのアマチュア時代のジャック・ニクラスでさえ、全米オープンに勝つことはできなかった。みんな内心「まさか」とは思いながらも、しかし19歳の若者に大声援を送った。アメリカ人は可能性に挑戦する無邪気な若者が大好きだ。

クーチャーの魅力は、カントリースタイルの赤い頬と笑顔。ボギーを叩いてもミスしてもニコニコ笑っている。しかしその少年も3日目の午後は表情が曇り、余裕が見られなくなった。父親との絶妙のコンビでのプレーも、ちょっと疲れてきたような印象だった。明日もう1日、踏みとどまってほしい。上位にカムバックしてほしい。ギャラリーの大多数がそう願っている。

出だしのイーグルまではよかったが、その後のペイン・スチュアートも苦しんだ。こうしたメジャーに勝つためには天の運、ラックが必須だが、3日目はすこしラックが欠乏しかかってきた。昨日までならフェアウェイに残ってくれたようなボールがポロリとラフにこぼれるようになってきた。ティショットも曲がり始めてきた。しかしそれでも辛抱し続ける。辛抱の賜物がイーブンパー、70。このコースでは素晴らしいスコアだ。

この全米オーブンには過去、勝ったことがある。しかしこのところスチュアートは不振続き。過去のプレーヤーのように見られ始めていた。「そんなボクでもやれるんだ。違うボクを見てほしい」 そう、スチュアートは熱っぽく言った。

いつのまにか、トム・レーマンが上がってきた。3日目はなんと68をマーク。昨日は75を叩いて、もう消えてしまったかと思われた男が、しっかり戻ってきた。首位スチュアートとは4打差。もちろん、可能性はたっぷりある。今度は追われるのではなく追う立場。気分も前向きになれる。今年こそ全米オープンをがっちりその手に握りしめたい。

上がってきたといえば、ニック・プライスもそうだ。今週はファルドそっちのけ、レッドベターにべったりついてレッスンを受け続けていた。調子が悪いのかなと思っていた。実際、初日は群衆のなかに紛れ込んでいた印象だったが、2日目に68をマーク。3日目は71。気がついたら4位タイ。これなら明日の展開しだいで十分に狙える。メジャーチャンプたちは、やっぱりしぶとい。
(サンフランシスコ・佐藤直樹)

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