ツアー9勝目を果たしたグレーム・マクドウェル（Richard Heathcote/Getty Images）

◇欧州男子◇アルストム・オープン・ド・フランス 最終日◇ル・ゴルフ・ナショナル（フランス）◇7,331ヤード（パー71）

グレーム・マクドウェル（北アイルランド）とリチャード・スターン（南アフリカ）が首位に並んでスタートした大会最終日。二人の明暗を分けたのは、やはりサンデーバックナインだった。

＜＜　下に続く　＞＞

フロントナインはマクドウェルは「34」、スターンは「33」。スターンが1打リードして折り返す。10番で3メートルのバーディパットを沈めてマクドウェルが追いつくと、12番でティショットを深いラフに入れたスターンがボギーを叩き、一歩後退。しかし、スターンも粘りを見せる。続く13番では、ティショットをウォーターハザードに入れてしまうが、ドロップ後の3打目を6メートルにつけてパーセーブ。1打差で食らいつく。

だが、16番、17番とスターンは痛恨の連続ボギー。17番で決定的なバーディを奪ったマクドウェルが最終的には4打差をつけて今季欧州ツアー2勝目、米ツアー1勝を合わせて今季3勝目を飾った。

「ちょっとした格闘だったね。今年はおかしな年だよ。自分のプレーはいつもそんなに悪くはないのに、普段よりたくさんの予選落ちをしてしまった。予選落ちは傷つくね」。直近8試合の戦績は、優勝3回と予選落ち5回。「この数週間の結果は僕にやる気を起こさせてくれた。今日の午後のようなポジションにいたいと、とてもハングリーにさせてくれたんだ」とマクドウェルは振り返った。

この勝利でレース・トゥ・ドバイランキングでは、ジャスティン・ローズ（イングランド）に続く2位に浮上。世界ランキングでも9位から6位へと浮上することになる。

単独2位には通算5アンダーのスターン、通算4アンダーの3位タイにはエドアルド・デ・ラ・リバ（スペイン）と、グレム・ストーム（イングランド）が続いた。