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2002年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/15〜08/18 場所:ヘイゼルティンナショナルGC(米国ミネソタ州)

J.レナードが単独首位。タイガーは5打差の4位タイ。

金曜午後6時から土曜午前6時までの12時間に3インチの降雨量を記録したヘイゼルティンナショナル。コースはすっかり水浸しになり、午前7時30分から予定されていた消化ラウンド(第2ラウンドを終了できなかった選手のみ)の再開は午前9時15分までずれ込んだ。

その消化ラウンドだが、16番ホールからの3ホールを消化した伊沢利光は18番ホールをボギーとし、トータル1オーバー、27位タイで第2ラウンドを終了。4ホールを残していた片山晋呉は16番ホールでダブルボギーを叩き、通算8オーバーで予選落ちしてしまった。一方、タイガー・ウッズは18番ホールで左のフェアウエイバンカーにつかまりながらもバーディをもぎ取り、トータル4アンダー、6位タイへ順位を上げた。単独首位だったフレッド・ファンクはスコアを1つ落とし、R.グーセンJ.レナード、M.カルカベキア、R.ビームと並ぶ首位タイで第3ラウンドに突入した。

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ムービングデーと呼ばれる土曜日、首位タイの5人の中から飛び出したのはジャスティン・レナードだった。前半を1バーディ、1ボギーで回ったレナードは、後半に入ると10番ホールですぐさまバーディ。15番ホール(パー5)では、「風の向きがどんどん変わる。ジャスティンなんか、ほとんど2オンしそうになっていた」と丸山が驚くほど飛距離が出て、このホールをバーディ。続く最難関16番ホールでもバーディを決め、今日3アンダー69、トータル9アンダーで単独首位に立った。

「正直なところ、昨夜の雨でコースは本来より少し易しくなっていたと思うけど、それでもチャレンジングな1日だった。僕はこれまでメジャーで優勝もしているし、ぎりぎりで勝ちを逃したこともある。すでにコインの両面を知っているわけだけど、明日はいいゴルフを心がける以外にはない。今週はずっと守りのゴルフをしており、明日もそのスタイルを変える必要はないと思う」。

単独2位でフィニッシュしたのはリッチ・ビーム。バーディ発進したビームは、11番ホールのバーディで通算スコアを8アンダーまで伸ばし、首位の座を守り続けていたが、14番ホール、17番ホールで痛恨のボギー。しかし、18番ホールはうまくパーセーブしてギャラリーから大きな拍手を浴びた。今日イーブンパー72、トータル6アンダーは立派なプレーぶり。ビームから1打差の単独3位にはフレッド・ファンクがつけている。

フロントナインをすべてパーで耐えていたタイガー・ウッズは11番ホール(パー5)で2オンに成功。イーグルパットはカップに届かなかったものの、バーディで5アンダーへとスコアを伸ばし、そこからの猛追が期待された。しかし、15番ホールのパー5は3オン2パットのパー。16番ホールはグリーン左の崖下から寄せワンでパーセーブ。最終ホールはティショットを大きく右に曲げ、今日唯一のボギーを叩いてイーブンパー72でフィニッシュした。

「タフなコンディションだった。風はあらゆる方向から吹いてくるし、木の周りでは風が巻いていた。スタート前に、このコンディションだったら今日はイーブンパーか、あるいはアンダーが出せれば、それだけですごいスコアになるだろうと思っていた。そして僕は実際、イーブンパーで回ったよ」。トータル4アンダー、4位タイはトップのレナードから5打差である。ちなみにタイガーは、これまで達成したメジャー8勝すべてにおいて、単独首位あるいは首位タイで最終日を迎えており、追い上げてメジャーに勝ったことはない。果たして、明日はどうなるか。

日本勢で予選を通過したのは伊沢利光と丸山茂樹の2人のみ。伊沢はフロントナインが1バーディ、3ボギーの38。後半は14番ホール、15番ホールを2連続バーディとして取り戻したが、続く16番ホールでは第2打をグリーン左サイドの崖下へ。そこからのアプローチを2回連続失敗したトリプルボギーが悔やまれる。今日75、トータル4オーバー27位タイで終了した。「あの一発で沈みました。(ボールが崖下に)よく止まってたなあ。(アプローチの)1発目は下がグジャグジャのところで、ヒザぐらいまで草が生えていた。2発目はぎりぎりに落とそうと思ったら‥‥。仕方ないですね。でも、風はほとんど計算通りだった。明日は風次第です」。

丸山茂樹は前半(バック9)をすべてパーでしのぎ、我慢のゴルフを続けたが、折り返し後の2番ホールでダブルボギー。次ホールですぐさまバーディと取り返したものの、7番ホール、9番ホールとボギーが続き、今日75、トータル7オーバー48位タイで3日目を終えた。「しょうがないです。風は毎日違うし、これだけ吹いたら、ちょっとやそっとじゃうまくいかない。でも、明日もがんばります」と語ったが、その表情には疲れが覗いていた。

今日、第3ラウンドの平均スコア75.87は全米プロ史上最多記録。この数字を「今日のパー」と考えれば、レナードの69は"7アンダー"にも相当する快スコア。伊沢と丸山の75は、ほぼ"パープレー"と言えるかもしれない。天気予報によれば、明日も強風が吹くそうである。

レポート&写真:BEYONDSHIP

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