【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈6〉】
2012年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:オリンピッククラブ(米国カリフォルニア州)
マクドウェル&フューリックが首位タイ ウッズ5打差で混戦の最終日へ
◇米国男子◇全米オープン 3日目◇オリンピッククラブ(カリフォルニア州)◇7170ヤード(パー70)
2012年の海外メジャー第2戦は第3ラウンドを終えて、歴代の全米王者が首位タイに並んだ。03年大会を制したジム・フューリックと、10年覇者のグレーム・マクドウェル(北アイルランド)が通算1アンダー、単独3位のフレドリック・ヤコブソン(スウェーデン)に2打差をつけて最終日を迎える。
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トップとは3打差、通算2オーバーの4位タイにはこの日「67」をマークしたリー・ウェストウッド(イングランド)、「68」のアーニー・エルスら4人。そして予選ラウンドを終えて首位タイだったタイガー・ウッズは「75」と崩れ、通算4オーバーの14位タイに後退した。
6オーバーの42位タイで日本勢で唯一決勝ラウンドに進んだ藤田寛之は、2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「73」でまわり、通算9オーバーの47位タイに順位を下げている。
<マクドウェル、2010年に次ぐ2勝目に王手>
ムービングデーの流れに乗り、4位タイから首位に並ぶ浮上を果たしたマクドウェル。ぺブルビーチゴルフリンクスで開催された2010年「全米オープン」の覇者がその2年後、同じカリフォルニアの舞台で大会2勝目のチャンスを引き寄せた。
首位に2打差で迎えた最終日。難度の高いホールが続くスタートホールの1番から6番までを全てパーで乗り切ると、9番でボギーが先行するも、直後の10番でバーディを獲り返す。そして、比較的距離が短いホールが続く中盤から終盤に入って加速。13番(パー3)でもバーディを奪うとその後もパーで凌ぎ切り、首位に1打差で最終18番を迎えた。
緊迫した空気に包まれる中、ティショットを確実にフェアウェイ左サイドに運ぶと、打ち上げの2打目はピンそば1mに絡むスーパーショット。バーディフィニッシュで首位に並び、最終日最終組の権利を獲得した。明日は、03年大会の覇者フューリックとの直接対決。予選ラウンドでも同組で回った2人が、互いに大会2勝目をかけて再び相まみえる。