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桃子のガッツUSA!!

地元Vへ王手!桃子「自分のゴルフを見つけたい」

国内女子ツアー「西陣レディスクラシック」の初日に5アンダーの単独首位に立った上田桃子は、2日目にもスコアを3つ伸ばして、2位に2打差の8アンダーで単独首位をキープ。2007年に今大会でツアー初優勝を果たして以来の地元優勝へ向けて王手をかけた。

初日もスタートの1番で幸先の良いバーディを奪った上田は、この日もバーディ発進。4番パー5では、3打目を打とうと構えに入ったところで仕切り直しを行った。同伴競技者の天沼知恵子、申智愛を呼び寄せて一緒にボールの下を覗かせる。この日は急激に気温が上昇し、コース内に大量発生した小型のカナブンがボールの下を這い回っていた。

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冷静にカナブンを追い払ってから放った3打目でピン手前2mにつけてバーディを奪い、右手を力強く握り締めるガッツポーズを見せた。9番パー5でもバーディを奪った上田だったが、折り返し直後の10番ではティショットを左に引っ掛けるミスをして、この日唯一のボギーを叩いてしまった。

「前半、すごく詰まっていて時間のかかるラウンドだなと思っていました。さらにハーフターンで30分の休憩が入って・・・。18ホール集中力を保つのは難しいなと改めて思いました」と振り返る。

ところが、今週の上田はここからが違う。11番パー5ですぐに気持ちを切り替えてバーディを奪った。14番では首位で並んでいた申が1.5mのチャンスにつけている状況で4mのパーパットを先に決めて、申のパットはカップに蹴られた。「今日は彼女に負けたくないと思ってやりました。スコアではなく、彼女のゴルフを見て自分が崩れるのは避けようと。今日はそれが出来ました」。上田は、続く15番でも2打目をバンカーに入れたが、2mのパーパットを沈めスコアを崩さなかった。

「明日は不動(裕理)さんと(申)智愛とのラウンドなので、3人とも違ったタイプのゴルフになると思います。私は私なりに、崩れないゴルフを全うして自分の色を見つけたいと思います。ショットで攻めるだけのゴルフではなく、100%の力を出し尽くさずに、この2日間のようなゴルフで勝てたら、成長したと感じるのでしょうね」。今季開幕から成績が付いてこず苦悩の日を過ごした上田が、地元で一足遅れの「桃」を開花させるだろうか。

2010年 西陣レディスクラシック



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