2008年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
期間:09/11〜09/14 場所:片山津GC白山コース(石川)
桃子、あわや紛失球のピンチを凌いで2位発進
国内女子メジャー第2戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」初日は、7時45分スタートの上田桃子。風も無い絶好のコンディションで、「スコアを出しておきたかった」という上田は、その言葉通りの好発進を見せた。
1番パー5。ティショットをフェアウェイに置くと、2打目はピンまで210ヤード。グリーン左手前に池があり、右にはバンカーが待ち構えるが、迷わず5Wを振り抜くと、ピン右4mに見事に2オン。イーグルパットは僅かに外れたが、楽々バーディを奪う好スタートを見せた。
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事件が起きたのは、続く2番。5Iで放った上田の第2打は、グリーン右手前のラフに落ちる。だが、セカンド地点から落下地点が見えなかった上田は、グリーン付近に来てもなかなか球を発見出来ない。砲台グリーンになっているため、ギャラリーからも落下地点は見辛く、グリーン手前に落ちたのか、奥に外れたかも不明確。「いろんな人が手前とか奥とか言っていて、半分以上諦めていました」というが、現場に駆けつけた競技委員が、偶然深いラフに埋もれた球を踏んで発見。ライを再現するために、ドロップしてプレーを再開した。
そこから、6mに寄せて、このパーパットを沈めた上田。「(紛失球ならダボの可能性が高いので)どうせボギーでも1打ラッキーだから」と、パッティングを教わっている岩田寛に習った「イメージと集中の仕方」を試すと、苦手なスライスラインも気持ちよく打てたという。
これで流れを掴んだ上田は、5番で3パットのボギーを叩いたが、ミスはその1回くらい。7番で3m、11番で2mのバーディパットを沈めると、15 番では左に曲がったティショットが木に当たってフェアウェイに戻るラッキーにも助けられてバーディ奪取。続く16番パー5では2オンに成功して連続バーディとし、この日は5バーディ1ボギーの「68」。4アンダーで首位と1打差の単独2位につけた。
「今日はショットが良かったけど、ティショットは毎回良いわけじゃないので、変わらず6アンダーを目標にやっていきたい。今日の4アンダーは考えず、目の前の1打に集中して、楽しく回りたい」という上田。怪我をした左手の影響も感じさせず、自身初メジャー制覇に向け絶好のスタートを切った。