2009年 クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント
期間:05/01〜05/03 場所:京葉CC(千葉)
苦悩の桃子「我慢して続けるしかない」
この試合を最後に再び米ツアーへ戻る上田桃子。「クリスタルガイザーレディス」最終日は、アメリカへと弾みをつけたい1日だった。
しかし、ショットの調子が思わしくない上田は、なかなかバーディチャンスを作れない。5番では、第2打をグリーン手前のバンカーに入れると、そこからグリーン奥のラフまで飛んでしまうホームラン。ラフからの4打目は手前のカラーまで達して、続く5打目を1mに寄せるも決められず、5オン2パットのトリプルボギー。一気に優勝戦線から脱落した。
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「間が無くて、右に乗り切らずに上体が強く、良い足の動きをしていなかった」とショット不調の原因を分析する上田。昨日はラウンド終了後にコーチの江連氏が会場を訪れて指導したが、すぐに修正は出来なかった。「他の2人の選手は、凄く我慢してプレーしていたので、自分もそこに居たかった」と、同じ組でラウンドした横峯さくら、飯島茜を引き合いに出し悔しさだけを噛み締めた。
「苦しい時期は来るだろうし、それは乗り越えないといけない壁だと思って、いろんなことを変えて、良い方向にしようと取り組んできた。簡単にはいかないと思っていたけど、結果が出ないと精神的にダメージも大きい。次の段階にステップアップするには、強い気持ちと時間が掛かるのも確か。やっていることは良いことだし、周りに居る人も良い人ばかり。我慢して続けるしか今は無いです」。
一度頂点を味わった上田の試練は、簡単には終わりそうも無い。このまま成田に移動し、明日の午前中の飛行機でアメリカへと飛び立つ。さらに厳しい環境が待ち受けるアメリカでも、自分を信じてやり抜くしかない。